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【トピックス】 1288人の新入生を迎え、入学式

 平成20年4月杏林大学入学式が4月6日(日)、三鷹キャンパス・松田記念館で行われました。

 本学はこの春、大学院が医学研究科10人、保健学研究科17人、国際協力研究科32人、学部が医学部95人、保健学部357人、総合政策学部342人、外国語学部327人、それに看護専門学校108人の、合わせて1288人を新たに迎えました。

 このところ東京では冬に逆戻りしたような肌寒い天気が続いていましたが、この日は一転して4月下旬頃の陽気の暖かい一日となり、三鷹キャンパスの桜が満開となる中、入学式を迎えました。

 式では、松田和晃総合政策学部長の学事報告に続き、松田博青学園長・理事長が「皆さんが将来活躍する場である社会は、中身の充実した人を求めています。私どもは皆さんのさまざまな活動に対し、できる限りの支援をしていきたいと思っております。皆さん方が学生生活を充分に楽しみながら、かつ自分の中身を充実するよう努力されることを期待しています」と新入生を歓迎しました。
 つづいて長澤俊彦学長が「今の日本はなんとなく閉塞感が漂い、ともすると自己中心的に過ごしがちの世の中で、皆さんぜひ利他的、すなわち自分以外の人たちのことを思いやる心を持って学生生活を送っていただきたいと思います。」と式辞を述べました。
 また教職員を代表して、金田一秀穂外国語学部教授が「本当のことというのは、とても小さな声で語られているということを覚えておいてください。そして、その小さい声を聞き分ける能力をこの大学で学んでください。我々はそのお手伝いを一生懸命したいと思います。」と祝辞を贈りました。
 この後、在校生を代表して保健学部臨床検査技術学科3年の宮川 卓さんが「杏林大学で学べることを誇りに、実りある学生生活を送ってください」と新入生歓迎の辞を述べました。これを受けて、医学部に入学した小木曽匡さんが新入生代表として「周囲の人々に対する感謝の心を忘れず、何事にも積極的に自ら進んで学んでいき、夢の実現に向けて日々努力していきたいと思います。」と宣誓の言葉を述べました。

 閉式後、新入生たちはキャンパス内に咲き誇る桜を背景に御両親などと一緒に記念撮影を行うなど、入学の喜びを分かち合っていました。


 

■松田博青学園長・理事長式辞  映像(mpg) 2分48秒

 中国・韓国・ベトナム・台湾からの留学生62名を含めまして、今年も新しい学生をこの学校にお迎えできたことを嬉しく思っております。

 この学校は1966年、松田進勇によって創設されました。その建学の精神は「真・善・美の探究」であります。この解釈につきましてはいろいろあろうかと思いますけれども、私は学問をして、人の為に尽くすことだろうと思っております。

 現在この学校は、大学院に3研究科、大学に4学部11学科、それに付属の専門学校を擁し、院生・学生総数はおよそ5千人強であります。私どもは、皆さんをこの学校にお迎えして、まず皆さんと一緒に今までの方々が苦労して積み重ねてこられた真理・学問・作品・技術・学説等々を共に学び、可能であればそこに新しい1ページを加えたいと思っております。また一方で、皆さんは数年後には社会に出て活躍するはずであります。皆さんを受け入れる社会は、皆さんが学生時代に勉強の傍ら、自分の中身を充実してから社会に来るように求めております。そのために社会は皆さんに、社会人よりもはるかに多くの自由な時間を与えているはずであります。自分の中身を充実するためには、例えば自分でものを考え、自分の意見を自分の言葉や文字で表現する、或いは自分の学んでいる分野とは違う作品に接する、或いはコンピュータ等を含めた機械類の技術を学ぶ、或いは語学その他の検定試験を受けて資格を取る、或いはボランティア活動をする等々、さまざまでありますけれども、私どもは皆さんが自分の意志でそうした活動をする場合には、できる限りの支援をしていきたいと思っております。

 皆さん方が学生生活を充分に楽しみながら、かつ自分の中身を充実するよう努力されることを期待して私の歓迎の挨拶と致します。


 

■長澤俊彦学長式辞  映像(mpg) 4分26秒

 ただいま学事報告にありましたように、多くの皆さんが杏林大学に入学されたことを、教職員一同を代表して心から歓迎申し上げます。先ほど理事長の申されたように、この学園は1966年に故・松田進勇先生によって開設されました。私学にはそれぞれ、なぜその学校が建てられたかという建学の精神がありますけれども、先ほどご説明があったように、真理の探究、善き人間性を磨く、そして美しい生き方をする人間になるという「真・善・美の探究」というのが、我々の学園の建学の精神でございます。この建学の精神を堅持しながら、21世紀型の市民としてあいふさわしい人材を育成するということが、私どもの杏林大学の教育の理念であります。

 

  大学院に進まれた皆さん、大学院の目的はいろいろあると思いますけれども、本学では高度専門職業人の育成ということを主眼にしております。それぞれの選ばれた指導教員の元で、目的を達成されることを切望しております。4学部、看護専門学校に入学された皆さんには、次の3つのことを実践していただきたいと思っております。それは、第一はグローバルな視野、地球規模の視野に立って、絶えず学問をしていただきたいということであります。このことは今の環境問題に如実に象徴されている事柄と思います。第二は学業成績の向上というものは、出席率ときれいな相関があります。ぜひ皆さん、特に人文系・社会系の2学部の諸君は全出席をすることを心がけるようにお願いを申し上げたいと思います。第三番目に申し上げたいのは、現在の21世紀の社会は学問に国境というものはないということです。その時に何が重視されるかというと、学歴よりも学習歴ということです。つまり、どこの大学のどこの学部を出たかということはもちろん大切なことでありますけれども、どこの大学でどういう学位を取ったかということが21世紀には非常に重要視されるということでございます。杏林大学の学部では、8つの学位を用意しております。それぞれ学部の方々は、4年経つとその学位を授与されるということになると思います。看護専門学校の皆さんには、看護学に関する専門士の卒業証書が授与されるということで、これがやはり社会に出る時の非常に大事な履歴になるということであります。従いまして、皆さんはこれらの学位・卒業証書を授与されるということを心に置いて、3年間、4年間、或いは大学院の方はもっと長い期間かかりますけれども、一生懸命に学業に励んでいただきたいと思っております。


  今の日本はなんとなく閉塞感が漂っているといわれております。特に都市部で生活していると、ともすると自己中心的に過ごしがちの世の中でございます。杏林大学に入学された皆さん、ぜひ自己中心的な考え方を捨てて、利他的、すなわち自分以外の人たちのことを思いやる心を持って学生生活を送っていただきたいと思います。三鷹・八王子の両キャンパスには、皆さんの学生生活を豊かに楽しくするよう、いろいろなものが準備されております。しかし、勉学するのは皆さん方です。どうぞこれからの杏林大学における学生生活を、充分に充実して楽しく過ごすことを心から希望いたしまして、学長の式辞と致します。


2008.04.08