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石田 均 教授が、日本栄養・食糧学会賞を受賞

糖尿病・内分泌・代謝内科 石田 均教授が、長年続けていた「糖尿病での骨・カルシウム代謝異常」の研究で、骨をもろくするビタミンD代謝と骨代謝の異常が人でも起きる仕組みを明らかにし、この度、日本栄養・食糧学会の学会賞を受賞しました。

この学会賞は、栄養・食糧科学に関する基礎的あるいは応用的学問分野において顕著な業績のあった者で、現在も研究に従事している者に授与されます。

石田教授は「糖尿病での骨・カルシウム代謝異常」の研究のなかで、糖尿病に罹患したラットやマウスを用いて、糖尿病状態下ではミネラル・ビタミンDの代謝に異常が発生することを確認しました。この結果に次いで、日本人に多いインスリン分泌異常などの遺伝的異常に、偏食や運動不足などの要因が加わることで発症する2型糖尿病患者について研究を進めたところ、人においても骨塩量の低下とともに、ミネラル・ビタミンD代謝に異常が生じている事実を明らかにしました。

ビタミンDは骨を作るカルシウムやリンの吸収を促進する働きがあります。このビタミンD代謝異常の原因を調べたところ、腎臓でのビタミンの活性化に異常が起こっていることを認めました。また骨代謝異常については、骨を作る骨芽細胞機能が低下し、一方で骨を壊す破骨細胞機能が亢進することを、そしてその成因の1つに酸化ストレスの増加が関与していることを証明しました。

骨量が減少すると、骨折をしやすくなり、また治りにくくなります。国民の高齢化に伴い、骨量の減少を有する糖尿病患者の増加が容易に予想されることから、石田教授は、この研究を基盤としながら、骨量が減少する成因の更なる解明や治療、ならびに予防法を確立できるよう、今後も研究を続けたいと話しています。


◆ 20年5月2日(金)の総会で授賞式が行われ、賞状とメダルが授与されました。                                

           



2008.07.24 
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