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消防隊員の原発3号機への注水を陰で支えた山口教授に感謝状

 3月11日の東日本大震災に伴い福島第一原子力発電所3号機では核燃料が露出し、早急な対応措置が迫られる中、3月19日未明から東京消防庁消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)によって冷却注水作業が行われ、高い放射線濃度のもとで使命感あふれるその活動ぶりは各方面から称賛されました。
被ばくを最小限に抑えながら冷却水を一刻も早く注水するという隊員の作業を陰で支えたのが本学医学部救急医学教室の山口芳裕教授で、8月24日(水)午前、東京消防庁の北村吉男消防総監が杏林学園を訪れ、感謝状を手渡しました。

 東京消防庁特殊災害支援アドバイザーを務める山口教授は、東京消防庁消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)が冷却注水作業を始めるにあたり、東京消防庁の要請を受けて隊員とともに18日から現地に赴き、現場の放射線量を考慮に入れながら計画へのアドバイスや、隊員の被ばく量の測定、安全管理の指導を行いました。山口教授は初動作業後も5回にわたって現地入りしたほか、現在も隊員たちの健康被害を検査するため隊員の血液データをチェックするなど、帰還後の健康管理にも携わっています。
感謝状贈呈にあたり北村消防総監からは「山口教授の明確な指示と明瞭な知識があったからこそ、隊員の不安の軽減のみならず、隊員家族へ正しい情報を伝えられ安心してもらうことができました。心から感謝します」と謝意が伝えられました。

  
 
 また、本学園の松田理事長に対しても、混乱の収まらない被災地へ付属病院の災害医療派遣チームを速やかに派遣するとともに、原子力災害に対し放射線災害を専門とする山口教授を現地に派遣したことへの決断とその功労に対し感謝状が贈られました。
 
  
左から)北村吉男消防総監、松田博青理事長、山口芳裕教授、荒井伸幸救急部長