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研究計画を十分に検討し地道な努力を

平成24年度9月の入学式にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
学事報告にありましたように、医学研究科7名、国際協力研究科3名、総合政策学部3名、外国語学部6名の皆さん、入学おめでとうございます。この中には中国から11名の留学生の方が含まれています。また、本日は中国からの交換留学生の皆さんが出席されております。
中国からの留学生の皆さん、勉学先として杏林大学を選択していただき、ありがとうございました。杏林大学は中国語で、しんりんたーしぇといいます。この名前は中国の故事に由来している事はよくご存知の事と思います。
本学は、中国との関係は深く、中国大使館や中日友好協会の職員の方々が本学で通訳法を学んでいるほどです。また本学は、日本語、英語、中国語の3カ国語を重視した教育を重視しています。中国からの留学生の皆さん、特に外国語学部で学ぶ方だけでなく、国際協力研究科、総合政策学部で研究、学修を進めようとしている方々も、是非中国の文化、日本の文化などについて、日本の学生と交流を深め、同時に中国語を教え日本語を学んでいただきたいと思います。
医学研究科、国際協力研究科に入学なさる皆さん。研究とはどのようなものか、おそらくわくわくするとともに、多少の不安を感じている事でしょう。
研究とはどのようなものでしょうか。研究とはある仮説を立て、それを検証していく事です。どのような仮説をたてるのかは、様々な分野で異なりますが、これは指導者と十分に検討しなければなりません。皆さんには幸いなことに、よい指導者がいます。限られた時間の中で効率的に研究を進める事も、必要となります。私も医学者として、数々の研究をしてまいりました。夜突然思いついた事を、朝検討し、実験を始める。そのような事もありました。その殆どがあまり成果を上げる事がありませんでした。今振り返ると、最初にしっかりとした計画をたてるべきであったのです。いろいろ思いついた事をやって、成果を得る事もありますが、それよりも始めに十分検討された計画書を作成することが重要と考えます。研究には運もあります。そして、その運は努力した人についてくる事が多いのも事実です。
皆さんは、これから研究の第一歩をあゆまれます。これに費やす努力は、皆さんを、より多角的、多面的に物事を考える人にするでしょう。成果を期待致します。
さて、杏林大学でともに学ばれる皆さん、私達教職員はあなた方を心より歓迎し、様々な支援を惜しみません。どうぞ、本学での生活を楽しんでください。
以上で私の式辞と致します。

平成24年度9月杏林大学入学式 学長式辞より