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医学部統合生理学教室で聖徳学園高校生が体験講義・実習を行いました

 杏林大学では、大学での学びや研究の面白さを知ってもらおうと、高校生を対象とした体験講義・実習を実施しています。
 10月4日(土)午後2時半から6時まで、医学部統合生理学教室教員(大木 紫教授他)による「記録してみよう!脳波」と題した体験講義・実習が三鷹キャンパス基礎医学研究棟4階の実習室で実施され、聖徳学園中学・高等学校の生徒12名が参加しました。
まず、始めに聖徳学園中学・高等学校卒業生である、現医学部4年生の髙畑彦松さんから先輩としての挨拶と歓迎の言葉が述べられました。
 体験講義では、大木教授による20分間の概要説明が行われ、脳波測定によって脳の覚醒・安静などの活動状況を知ることができること、脳波が脳波計・電極で測定される仕組み、実験方法などについて説明がされました。生徒たちは医学部生向けの説明書に目を凝らし、懸命に説明に耳を傾けていました。

大木教授による講義

大木教授による講義

講義を熱心に聞く生徒の皆さん

講義を熱心に聞く生徒の皆さん

慎重に電極をつける生徒

慎重に電極をつける生徒

 その後、脳波測定の実践として、3グループに分かれ、各グループ2名の指導教員の指導の下、一人ずつ椅子に座り、脳波測定の電極を頭部につけ、オシロスコープ(脳波計)の記録感度の調整をし、測定を開始しました。脳波は外部や波計内部から起こる雑音によっても上手く測定できないことがあるため、皆、固唾を飲んでモニターに見入りました。記録紙に印刷された各自の脳波を見ながら、目を開けた通常の覚醒状態で表れるβ波や目を閉じリラックスした状態で表れるα波などが記録された箇所を興味深そうに指導教員と共に確認しました。生徒たちは回を重ねるごとに手順に慣れ、楽しそうに測定を進めていました。

初めての装置に興味津々

初めての装置に興味津々

指導教員と頭部に電極を装着

指導教員と頭部に電極を装着

自分達で測定器を操作

自分達で測定器を操作

 休憩を挟んだ後は、2グループに分かれ、聴性脳幹反応という、耳が聞こえているかどうかを判断したり、脳死判定の際にも使用される誘発脳波の測定を行いました。
 前半で行った脳波測定より、四苦八苦する場面もありましたが、最終的にはきれいに波形の表れた記録を手にすることができました。

休憩中に卒業生の現医学部4年生髙畑さんと懇談

休憩中に卒業生の現医学部4年生髙畑さんと懇談

脳波記録の読み方を確認

脳波記録の読み方を確認

記録紙を手に自分の脳波を見る

記録紙を手に自分の脳波を見る

 最後に大木教授から各生徒へ今回の修了証が手渡され、体験講義・実習は終了しました。
 希望制で参加した生徒達のうち、3名は昨年も本学の体験授業・実習に参加した高校2年生で、残りは初参加の1年生でした。中には医学部進学に関心を寄せている生徒も数名いました。生徒たちは「始めは説明が難しく感じましたが、実際に実験をしたら、測定方法や脳波の違いを理解できて面白かった」「初めての体験で面白かった」「脳波記録は記念に大切に取っておきます」などと一様に笑顔で答えていました。
 引率教諭からは、「杏林大学では毎年、少人数でも生徒を受け入れていただき感謝しています。生徒たちは普段の授業では見られないほど、終始イキイキしていました。これからもぜひ高大連携の交流をさせていただきたいと思います」と話していました。

2014.10.6