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竹内一夫名誉学長「脳死判定“竹内基準”を語る」学会講演に300人が聴講

 1月30日(金)、東京・千代田区のステーションコンファレンス東京で開かれた第20回日本脳神経外科救急学会(会長 本学脳神経外科学 塩川芳昭教授)で、本学名誉学長 竹内一夫先生の30年前の脳死判定基準作成を振り返っての特別講演が行われました。

 本学の竹内一夫名誉学長は、1968年のいわゆる和田移植以降途絶えていた脳死移植の再開をめぐって論議が高まる中で、1983年に旧厚生省から「脳死に関する研究班」の班長に指名され、3年がかりで脳死判定基準を作成されました。この基準はその厳格さから世界的に評価も高く、今も“竹内基準”の名で呼ばれ、日本の脳死臓器移植の確立という医療の歴史に1ページを築かれました。

講演する竹内名誉学長

講演する竹内名誉学長

 この日の特別講演で竹内名誉学長は、「(旧)厚生省“脳死に関する研究班”(1983-85)余禄」のタイトルで、我が国に脳死判定基準を確立された経緯や、その後現在まで続いている脳死判定検証作業について、国際的な脳死判定の動向や往時の貴重な写真なども提示されつつ、あたかも昨日の出来事のように明解に話されました。
 講演は、脳死判定を医療の中で正しく認識させたいという先生のお考えが随所に現れた素晴らしい内容で、会場いっぱいの約300人の聴衆に強い感銘を与えました。
 講演後に、会長の塩川教授から今後の竹内先生のご健勝と更なる後進へのご指導をお願いする旨の感謝状の贈呈があり、盛会裏に講演は終了しました。

2015.2.5
医学部 脳神経外科学教室

中央:竹内一夫名誉学長 左:跡見 裕学長<br>右:塩川芳昭教授

中央:竹内一夫名誉学長 左:跡見 裕学長
右:塩川芳昭教授