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保健学部 河野准教授がタジキスタンで障害者支援活動

ドゥシャンベ市の教育局・教育委員会での講演

ドゥシャンベ市の教育局・教育委員会での講演

タジキスタン国立教育大学での特別講義

タジキスタン国立教育大学での特別講義

保健学部作業療法学科の河野眞准教授が4月29日から5月6日までタジキスタンを訪問し、障害児とその家族へのリハビリ支援を行いました。
2010年よりタジキスタンでこの活動を始めた河野准教授の現地訪問は今回で11度目です。今回は、インクルーシブ教育(※)を推進するため、教育関係者を対象にした講演や障害のある子どもの親を対象にした相談会を、外部専門家として行いました。
※障害のある子どもたちが障害のない子どもと共に普通学校で教育を受けること

4月30日には首都ドゥシャンベ市の教育局・教育委員会で「日本におけるインクルーシブ教育」というテーマで講演を、同じく4月30日と5月2日に計40名ほどの現地の小学校教員を対象にインクルーシブ教育に関する講演をそれぞれ行いました。
また、障害児の親を対象とした相談会や障害児のいる家庭5件を訪問し、日常生活における支援について助言をしたり、それぞれの家族からの相談等に応じたりしました。
さらに、5月4日にはタジキスタン国立教育大学で教員養成課程の学生や教員を対象に特別講義を行いました。

タジキスタンでは障害児は小学校に入学する段階で、親元から遠く離れた全寮制の養護学校へ送られることが一般的です。河野准教授は、「自分の子どもたちを何とか住み慣れた地域の学校に通わせたいという障害児の保護者たちの願いは切実で、インクルーシブ教育に寄せる期待は大きい」と活動を通した感想を述べ、現地の教員や教員志望学生については、「子どもたちにより良い教育環境を整えたいという想いを講演や特別講義での熱心な参加態度から感じた」と話しました。

この活動は、特定非営利活動法人AAR Japanが外務省の日本NGO連携無償資金協力で実施している「ドゥシャンベ市における障害のある子どものためのインクルーシブ教育推進事業」の一環として行われており、河野准教授は今後もタジキスタンで定期的に活動を行います。



2015.5.11