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10/2 特別講義NHK大学セミナーを実施

 NHK総合テレビの番組「週刊ニュース深読み」の制作の舞台裏を解説する特別講義、NHK大学セミナーが、10月2日(金)に八王子キャンパスで実施され、学生達は、社会知識や就職活動に関する知識に加え、物事の考え方や相手に伝わるプレゼンテーション方法を学びました。

 このセミナーは、NHKがその放送番組の中で大学生にふさわしい内容のものを選んで社会的な視野を広げてもらおうと、本学に呼びかけがあったもので、総合政策学部F150教室で開催されましたが、保健学部や外国語学部、それに国際協力研究科なども含め、合計310名の学生が詰めかけ、急きょF350の教室も中継しながら使用するほどの盛況となりました。
 講師を務めたのは「週刊ニュース深読み」の山本浩二チーフプロデューサーとリポーター役で出演している中山準之助アナウンサーの2人で、去る7月4日(土)に放送された「残業大国ニッポン“朝方勤務”で変わる?」を題材に早速講義を始めました。
 初めに中山アナウンサーが戦後から高度経済成長期を経て現在に至るまでの日本人の働き方が変化してきたことに触れた後、番組のVTRの一部が流されました。この中では、日本が世界でも年間の残業時間数がワースト3、また生産性ではワースト1であることが示されたあと、改善策として政府が主導して一部開始した早朝午前7時から午後4時までの朝方勤務の効果や課題点、それに夕方の活用方法である“ゆう活”などが紹介されると、学生たちは興味深そうに見入っていました。

実際の番組さながらに解説する中山アナウンサー

実際の番組さながらに解説する中山アナウンサー

 続いて、毎週土曜日の朝に約70分間にわたって放送されるこの番組のテーマの決定や取材を経て出来上がるまでのプロセスが紹介されたあと、中山アナウンサーが教室の一角に置かれた、番組の中で実際に使われた模型を操作しながら、ニュースの内容をわかりやすく説明するために模型を最大限有効に活用していることを説明しました。
 このあと、質疑応答が行われ、中山アナウンサーが「人に分かりやすく情報を伝えるためにはまず自分が理解することが必要です。次に、他人にその情報を伝えるためにその内容を取捨選択し、最小限にそぎ落とすことが大切です。これは論文やプレゼンテーション、就職面接でも同様で、知識や情報を得るためには学生のうちから色々と勉強したり興味のあることを体験したりして、引き出しを増やしてほしい」とアドバイスを送りました。次に「人材マネジメント論Ⅱ」担当の長谷部弘道非常勤講師が「どうやって信頼できる情報を得るのか」と質問したのに対して、中山アナウンサーは「自分で調べた後、現場へ足を運んだり、人に直接聞いたりすることを大切にしています。そこに真実があります」と回答しました。
 一方、山本チーフプロデューサーは「スマホで情報が簡単に得られる時代だからこそ、自分の頭で考えてしゃべってほしい。例えば今日の講演が面白かったとするなら、何が面白かったのか、それはなぜか、自分ならどうするか、を自分に問いかけることを大切にしてほしい。それは普段から心掛けてやってほしいと思います」と学生たちに助言しました。

真剣にメモをとる学生たち

真剣にメモをとる学生たち

熱く学生に語りかける山本チーフプロデューサー

熱く学生に語りかける山本チーフプロデューサー

 講義を聞いた学生は、「伝わるプレゼンテーションをするためには、相手の立場に立った配慮が大切ということが分かった」、「自分の判断で情報を取捨選択することは難しいかも知れないが、これからの就活に活かしていきたい」などと感想を述べていました。
 今回の特別講義の窓口を務めた総合政策学部木村有里准教授は「プレゼンテーションは、ゼミ活動や就活でも常に課題となっているので、今回、プロの話し方を聞けたことは学生たちにとって良い刺激になったのではないでしょうか 」と述べていました。

2015.10.06