10月15日(木)、都立上水高等学校の1年生130人(引率教員6人)が八王子キャンパスで一日体験入学を行いました。
これは、文系大学への進学を希望する生徒に大学での講義やキャンパス体験をさせたいという要望が本学に寄せられ、実現したものです。
生徒たちは9時30分にE棟402教室に集合し、早速、外国語学部観光交流文化学科 木﨑英司教授による「ホスピタリティ実習」をテーマとした60分間の模擬講義を受講しました。講義では、木﨑教授が自身の前職である日本航空での経験やディズニーランドの創意工夫を例に、ホスピタリティとはなにか、企業にとって大切な顧客満足やサービス業の魅力について話をしました。また相手の心に届く接客の基本を挙げたのち、笑顔やお辞儀の実演を一同で行う一幕もありました。
木﨑教授は、「上手くできなくても一生懸命やる姿が相手の心を捉えます。また、失敗をした時はきちんと説明し真摯に謝ること。それが相手との信頼関係を築くことになります」と語りかけました。また、「夢は日付をいれた時点で“目標”に変わります。なりたい職業があれば、入学したい大学、いつまでにどんな資格を取得するかなど、具体的に期限を設定し、実現に向けて頑張ってください」とエールを送りました。
昼食休憩の間には、希望者15名がライティングセンターでポール・スノードン副学長、喜多バージニア先生、チューターの学生たちから説明を受けながら英語作文の体験を行いました。
午後は総合政策学部三浦秀之講師による「グローバルキャリアプログラム」をテーマとした模擬講義を受講しました。経済成長が著しいアジアの現状や少子高齢化・人口減少によりマーケットが縮小する日本は国際競争力を高め、グローバルに活躍する人材を育成する必要があること等の説明を受けました。三浦講師は、学生時代は海外に関心がなく地方の水産加工会社に就職した知人が現在はアメリカに赴任して活躍している話を挙げて、「これから海外の人と関わる機会は増えていきます。自分がどうしたら国際力を養うことができるのか考えてみてください。また日頃から政治や経済についても関心を持ってください」と語りかけると、深く頷く生徒の姿が見られました。
講義終了後に代表の生徒から、「関心のあることを専門的に深く学ぶ大学と高校の違いや施設が充実していること、学生食堂で各自が好きなメニューを選ぶことなど、一つ一つの体験が新鮮でした。志望大学を選ぶ上で参考になる貴重な機会をいただきありがとうございました」と感謝の言葉が述べられました。
最後に、キャンパスツアーの希望者23名が、入学センター職員の誘導の下、アクティブラーニング教室、国際交流プラザなどを見学し、体験入学は終了しました。
参加した生徒達からは、「将来サービス業界に就職したいので、ホスピタリティの講義がとても面白かった」「英語が好きなので、ライティングセンターで外国人の先生に指導を受けながら英作文体験ができてよかった」「今日の体験全部が面白かった」などの感想が寄せられました。