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坪井貴嗣助教がアジア神経精神薬理学会でポスター賞を受賞

 11月20日(金)から22日(日)に台湾の台北で開催された第4回アジア神経精神薬理学会 Asian College of Neuropsychopharmacology (AsCNP)において、医学部精神神経科学教室の坪井貴嗣助教がポスター賞 Poster Awardを受賞しました。この賞は、これまでの研究実績や今回発表する研究内容が秀でた研究者に与えられる賞です。
 坪井助教は、「Prediction of Dopamine D2 Receptor Occupancy Levels at A Given Time Point from Randomly Collected Blood Concentrations of Ziprasidone」 という演題で、抗精神病薬のジプラシドンに関する先行脳画像研究のデータを用いて、その血中濃度から任意の時点の脳内ドパミンD2受容体占拠率を予測できるという仮説を検証する、ポスター発表を行いました。本研究により、採血による抗精神病薬の血中濃度測定という簡便な検査で、統合失調症治療の中心をなす抗精神病薬の用量を個別化・最適化できる可能性を示唆しました。本研究は、臨床疑問に直結した内容のため聴衆の関心が非常に高く、ゆえに高い評価を受けたと考えています。
 坪井助教は「杏林大学に赴任してから受賞続きで、幸運をいただいていると感じています。今後も精神神経科の医局員と協力し少しでも患者さんに貢献できる研究を行うとともに、他科・他学部とのコラボレーション研究も積極的に行っていきたい」と話しています。

<center>右側:坪井助教</center>

右側:坪井助教

精神神経科学教授 渡邊衡一郎
2015.11.28