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熊本地震 当院救急医2名が大分県立病院で医療支援

 熊本県を中心に大きな被害をもたらしている熊本地震の医療支援として、当院の救急科の医師2名が大分県立病院に派遣され、2日間にわたり被災傷病者の治療など救急診療にあたりました。

 派遣されたのは当院救急科の加藤聡一郎医師と坂本学映医師の2人で、16日深夜の熊本地震本震をうけて大分県立病院から応援要請があり、直ちに同病院に向いました。
 大分県立病院は県の基幹災害医療センターに指定されている病院で、当院とはかねてから救急医療分野で協力関係にあります。加藤医師らもかつて同病院で、診療スタッフとして勤務した経験があり、病院の事情に通じていることから指名されての派遣となったものです。
 2人の今回の主な使命は、県内外の医療対応に追われた同病院の、基幹災害医療センターおよび1救命救急センターとしての機能を維持することにありました。被害甚大な熊本地方に出向くなど同病院の精力的な活動に対して、その下支えとして主に院内での救急診療や集中治療管理を担いました。
 加藤医師らは16日午後から18日昼までの2日間、同病院内で診療にあたりましたが、この間、倒壊建物の下敷きになり重傷を負った人など熊本県内から搬送された複数の傷病者の治療にもあたったということです。
 加藤医師によりますと、大分でもたびたび余震の揺れを感じましたが、大分市内には目立った被害はなく、院内も街中も概ね平静が保たれていたということです。
 救急医療に関し東京と地方の病院との間で、スタッフ間で面識のある協力関係はあまり例がないということですが、加藤医師は「災害対応に追われる病院の、普段の機能を維持するお手伝いをすることで、被災地域を支える一助にはなれたのではないかと思います」と話しています。

2016.4.25