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医学部心臓血管外科学窪田博教授の申請した心臓手術装置の開発プロジェクトが埼玉県の「先端産業創造プロジェクト」に採択

 新たな成長産業を創り出すことを目的に埼玉県が公募した平成28年度の「先端産業創造プロジェクト」に、医学部心臓血管外科学教室の窪田博教授が研究代表者となり埼玉県の企業などとともに申請していた産学連携研究開発プロジェクト「日本発の低侵襲な凝固治療を可能とする心臓手術装置の開発」が、平成28年度の補助金交付事業としてこのほど採択されました。

 埼玉県では、新たな成長産業を創り出すことを目的に平成26年度から「先端産業創造プロジェクト」を開始し、今年度はナノカーボン、医療イノベーション、ロボット、新エネルギー、航空・宇宙の5分野を対象に実用化・製品化に取り組む企業や大学などに提案を募集していました。

 窪田教授は、5分野のうちの医療イノベーション分野に、埼玉県の有限会社フォトンを中核企業とし、本学医学部心臓血管外科学教室や都立多摩総合医療センターと埼玉県の株式会社サンプラの4者からなる共同研究体を構成し、「日本発の低侵襲な凝固治療を可能とする心臓手術装置の開発」プロジェクトを申請していましたが、審査の結果採択され7月22日、埼玉県から発表されました。
 この「日本発の低侵襲な凝固治療を可能とする心臓手術装置の開発」プロジェクトは、タングステンハロゲンランプで生じた近赤外線エネルギーを組織に照射すると他のエネルギーでは得られない深い凝固変性壊死が得られる特性を利用して、不整脈の低侵襲治療を実現し、感染性心内膜炎、心臓腫瘍の根治性を高めることを目的としています。また、将来は他臓器腫瘍、止血、感染創処置、肺気腫など幅広い治療に応用される可能性も持っています。
 補助事業の期間は3年間で、採択を受けて窪田博教授は「関係する皆様に多大なるご助力を頂き採用に至ることができました。心より感謝申し上げます。一方課題は山積で、これからが本番です。より良い装置を開発し、本学の産学連携、共同研究の活性化にも繋がるよう努力いたします」と話しています。

(埼玉県政ニュース)
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/160722-09.html


2016.7.29