本学の医学部長・学長を歴任された竹内一夫名誉学長と、平成8年から4年間付属病院長を務められた齋藤勇名誉教授に、日本脳神経外科学会の第11回齋藤眞賞が贈られました。
齋藤眞賞は、日本脳神経外科学会の創設者の一人である齋藤眞氏を顕彰し、脳神経外科学の発展に捧げたその情熱を後世の脳神経外科医に伝承することを目的として2005年に創設されたもので、国際賞、社会賞、学術賞、地域功労賞、特別功労賞の5部門で表彰しています。
竹内名誉学長は、厚生労働省特別研究事業「脳死に関する研究班」の班長として「竹内規準」を確立するなど、日本の脳死判定基準制定に中心的役割を果たし、その後現在に至るまで約300件を超える法的脳死判定の検証作業を指導される等、現在の臓器移植医療の礎を築きました。こうした脳死判定領域に対するこれまでの貢献は社会的に高く評価されるとして社会賞の受賞が決まりました。
齋藤勇名誉教授は本学着任前及び退任後、静岡県東部の脳卒中医療の向上のため、富士脳障害研究所附属病院の開設(昭和56年)から現在までの長きにわたり地域の脳卒中の撲滅運動に尽力するとともに、全国レベルでも脳卒中医療の普及・発展に大きく貢献したとして地域功労賞の部門で受賞が決まりました。
9月29日から10月1日まで福岡国際会議場で開催された日本脳神経外科学会第75回学術総会の授賞式には、齊藤勇名誉教授と、竹内名誉学長の代理として塩川芳昭脳神経外科教授が出席いたしました。