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テロ対策で助言・指導 救急医学の山口芳裕教授に感謝状

 東京消防庁は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて、爆破テロなどに備えた危機管理対策を進めています。救急医学教室の山口芳裕教授は、こうしたテロなどに対する救急施策について医学的見地から指導や助言を行なうほか、救急隊員に対する教育を進めるなど、対策の強化に尽力してきました。これらへの貢献により、11月17日、東京消防庁の村上研一消防総監から感謝状が贈られました。
 山口教授は、救急・災害医療の知識を持つ専門医療チーム・東京DMATの運営協議会会長や東京都災害医療協議会の委員を務めています。
 こうした活動の一環として現在は、これまでより止血効果が高いターニケットと呼ばれる新しい止血帯の普及を推進しています。ターニケットは、米軍がイラクやアフガニスタンの戦場で使用し、爆発や銃創による激しい出血に効果を発揮して多くの人命を救っています。従来の止血帯に比べ、速やかに止血バンドを患部で巻き上げ、止血処置ができるもので、東京オリンピック・パラリンピックを控えた東京都内のすべての救急隊に導入されることが決まっています。同じ17日には、このターニケットの使用法などの研修会が開かれ、東京都内のすべて消防署から救急隊員等約300名が参加し、山口教授が使い方の指導などを行いました。このターニケットはテロだけでなく、自動車事故や機械にはさまれたりして大量の出血があったときにも活用できるということで、参加した隊員もメモを取りながら研修を受けていました。
 山口教授は、「ターニケットの普及推進をはじめ、今後も東京オリンピック・パラリンピックに向けた救急施策の構築に努めていきたい」と話しています。

11月17日研修会での山口教授

11月17日研修会での山口教授

ターニケットの装着法を指導

ターニケットの装着法を指導

2017.11.22