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レジデント五十嵐先生が日本臨床精神神経薬理学会で優秀プレゼンテーション賞を受賞

 本学医学部精神神経科のレジデントである五十嵐俊先生が、本年11月、松江市で開かれました第27回(平成29年度)日本臨床精神神経薬理学会にて優秀プレゼンテーション賞を受賞しましたのでご報告いたします。
 日本臨床精神神経薬理学会にて本年度より新設された優秀プレゼンテーション賞ですが、「薬剤性QT延長症候群によりコントロールに苦慮した統合失調感情障害の1例」の一般口演で受賞となりました。口演の内容は、統合失調感情障害を患う患者において、糖尿病と慢性特発性血小板減少性紫斑病を合併し、また薬剤性QT延長症候群を認めたことから、抗精神病薬や気分安定薬の選択が制限され、その後、炭酸リチウムを中止することでQT時間が正常化し、その後の抗精神病薬治療の適正化に寄与した症例についてでした。今後、五十嵐先生が本研究をさらにすすめ、その成果がより多くの当事者の治療に貢献されることを期待します。
 以下は五十嵐先生の話です。「この度は日本臨床精神神経薬理学会にて優秀プレゼンテーション賞をいただき誠にありがとうございます。これもひとえに指導してくださった渡邊教授や坪井講師をはじめ医局の先生方のご指導ご支援の賜物でございます。レジデントという身分の私としましては、今回の学会準備はリサーチマインドを築く礎となったと考えております。未だ漠然としておりますが、気分安定薬の主観的副作用と血中濃度との関係に関する研究や、統合失調症・気分障害における認知機能障害に対する認知矯正法の効果検証研究など、様々なことにアンテナを向けて日々研鑽を積みたいと思います。今後、診療科の垣根を越えて様々な先生方に御指導を賜る機会もあると思います。ご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い致します」

2017.12.19
精神神経科教授 渡邊衡一郎

<center>左:渡邊衡一郎教授、中央:受賞者の五十嵐俊先生、右:坪井貴嗣講師</center>

左:渡邊衡一郎教授、中央:受賞者の五十嵐俊先生、右:坪井貴嗣講師