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卒業前セミナーを開きました

 キャリアサポートセンター(CSC)は最近企業の過労死が話題になっている中で専門の弁護士から労働法のポイントを学んで就職後に役立ててもらおうと、本学の4年生を対象とした卒業前セミナーを今年も2月15日(水)に井の頭キャンパスで開きました。
 このセミナーは4年前から毎年この時期に開かれているもので、この日は22名が参加しました。初めに過労死問題に取り組む八王子合同法律事務所の尾林芳匡弁護士が『知っておくべき労働法』と題して講演しました。この中で、尾林弁護士は就職とは労働者と雇い主が労働契約を結ぶことだとした上で、賃金や勤務地、職務、勤務時間等の重要な項目は書面を交付して明示することが必要なこと、解雇は合理的な理由があり社会通念上相当な場合でないと出来ないこと、労働時間は原則1週間に40時間で1日8時間を超えて労働させてはならないこと、時間外や休日労働は別途協定を結べばさせることが出来ることなど、労働をめぐる基本的な事柄についてスライドを使いながらわかりやすく説明しました。最後に尾林弁護士は最近起きた広告大手電通社員の過労自殺事件でも問題になった過労死について具体的な発生事例をいくつか取り上げながら説明し、電通事件を機会に「過労死等防止対策推進法」の施行もあって政府がこの問題にようやく本腰を上げて取り組んでいることを強調していました。
 このあと、セミナーでは参加した学生たち全員に半年後の自分に宛てた手紙を書いてもらうというユニークな試みも行いました。CSCではその手紙を今年10月に本人に送って読んでもらうことにしており、それによって就職を前にした今のフレッシュな気持ちを思い出してその後の社会人としての成長の糧にしてもらうとともに、併せて卒業生に母校への愛着を持ち続けてもらうことも狙いとしています。
 参加した学生たちは「社会人としてスタートするのを目前にして大変参考になるイベントだった」、「残業時間などは就職先の労働環境などもあり一概に線引きできないのかも知れないが、今日の講演を聞いて自分の健康には注意するよう心がけたいと思った」、「半年後の自分に手紙を書くイベントも印象深かった」などの感想をアンケートに寄せていました。

2017年2月17日  
 
キャリアサポートセンター

卒業前セミナー

卒業前セミナー

講演する尾林芳匡弁護士

講演する尾林芳匡弁護士