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2015年度クイーンズランド大学研修実施中−現地からの報告

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The University of Queensland 研修経過報告 1

8月29日(土)に成田空港を発ち,9日間に渡るThe University of Queensland(通称:UQ)での海外研修がはじまりました.今年度は理学療法学科の学生8名と,作業療法学科から1名,計9名の学生が参加しています.30日(日)の早朝にブリスベンへ到着.初日は各自緊張しながらホストファミリーと対面し,各ホームステイ先での生活についてオリエンテーションを受けました.


国際教育部門のMr. Klausと参加学生9名の集合写真

国際教育部門のMr. Klausと参加学生9名の集合写真

学部学生によるキャンパスツアーの光景

学部学生によるキャンパスツアーの光景

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The University of Queensland 研修経過報告 2

8月31日(月)より研修プログラムが開始.いよいよ最初の講義が始まりました.学生はみな真剣な表情で講義を聞き,途中ディスカッションの場面では積極的に発言していました.
31日の午後はUQの提携施設でもあるPrincess Alexandra Hospitalのリハビリテーション室を訪れました.こちらは780床のベッドを有するブリスベンでも有数の総合病院です.最初にリハビリテーション部門の概要について説明を受けましたが,理学療法士が130名勤務しているということにとても驚かされました.その後実際に脳卒中症例の治療場面を見学し,臨床実習さながらに症例の問題点や治療の考え方についてディスカッションを行いました.

真剣な表情で講義に臨む学生

真剣な表情で講義に臨む学生

UQとの共同研究スペースも有するP.A. Hospitalのリハビリテーション室

UQとの共同研究スペースも有するP.A. Hospitalのリハビリテーション室

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The University of Queensland 研修経過報告 3

9月1日(火)は講義からスタート.全日の内容を踏まえて更に臨床の事例を交えた具体的な内容に進み,学生の発言数も更に増えてきました.その後はUQの理学療法学科の施設を見学.理学療法学科の学生は約30%が海外からの学生であり,最も多いシンガポールからの学生だけでも各学年に20名以上在籍しているのだそうです.また大学内に数種類の理学療法士によるクリニックが存在し,そのうちの神経領域,スポーツ整形外科領域,小児領域のクリニックを見学しました.こちらは学生の研修施設にもなっており,臨床実習はもちろん,空き時間を利用して学生が患者の治療に関わることもできるのだそうです.
 午後からはブリスベン郊外に位置する,様々な福祉用具を展示・紹介しているLifeTecを見学しました.こちらはショッピングモールの2階にあるのですが,並びには理学療法士によるクリニックもありました.ブリスベンを歩いていると,所々で「Physio」と書かれた看板を目にすることができます.それほどリハビリテーション専門職の認知度は高いのだそうです.


3次元動作解析装置を用いた研究の概要についての説明場面

3次元動作解析装置を用いた研究の概要についての説明場面

遠隔診療技術を用いた『Telerehabilitation Clinic』の説明場面

遠隔診療技術を用いた『Telerehabilitation Clinic』の説明場面

ショッピングモール2階に位置するLifeTec

ショッピングモール2階に位置するLifeTec

全てがボタンひとつで操作可能な電動車いすの説明場面

全てがボタンひとつで操作可能な電動車いすの説明場面

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The University of Queensland 研修経過報告 4

 9月2日(水)はキャンパス内にある理学療法士によるプライベートクリニック,Brisbane Sports and Spinal, UQの見学から始まりました.開業権があるオーストラリアの状況について説明を受けた後,頚部痛と腰痛の患者に対する治療のデモンストレーションが行われました.学生は何を評価して何に対して治療を行うのか説明していただきながら治療を展開していく様子を,非常に関心をもって見学していました.
 午後は最初に作業療法士の教員による講義から始まり,その後は運動生理学研究室に移動して運動におけるエネルギー産生機構の評価についての実習を行いました.どちらも日本で一度学んでいる内容ではありますが,全て英語で説明を受け,実習も全て英語で行うという経験は学生にとって非常に刺激的であり,また英語での実習という経験を積むことで,学生が少しずつ英語を使うことにも自信をつけているように感じられました.

超音波画像診断装置を用いた腰痛の治療に関する評価場面

超音波画像診断装置を用いた腰痛の治療に関する評価場面

運動負荷試験の実習に取り組む学生

運動負荷試験の実習に取り組む学生

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The University of Queensland 研修経過報告 5

9月3日(木)は2グループに分かれ,ブリスベン市内にある2施設の見学を行いました.
一つはフィットネスジムとプライベートクリニックの複合施設であるRehab+Fitnessを訪問しました.こちらは地域のニードに幅広く応えるため,24時間使用可能なパーソナルフィットネスジムと,医療的なケアが必要なクライエントに対しては理学療法士だけでなくリハビリ科医師,exercise physiologist,栄養士,臨床心理士,精神科医がチームとして関わることができる施設になっています.見学の中では実際に両足関節に痛みを抱えるクライエントの歩行分析から,痛みの評価,治療に至るまでの考え方などを解説していただきました.また,dry needle(いわゆる鍼,オーストラリアでは多くの理学療法士が使用しています)を用いて筋の緊張を緩める手技を実際に見学し,学生たちはその反応を非常に興味深く見学していました.
もう一つの施設はActive Rehabという施設であり,こちらはクリニックでスポーツ外傷を対象とした治療を提供するだけでなく,隣接するMater Medical Centre,Royal Children’s Hospitalの入院患者の急性期リハビリテーションも担う施設です.ホテルを思わせる内装で作られたPrivate Hospitalを見学し,学生たちはオーストラリアと日本における保険制度の違いと,日本にはないPublic HospitalとPrivate Hospitalという病院の位置づけの違いについて実際に見学して実感することができました.

ゆとりあるスペースが確保されているRehab+Fitness内のPhysioの診察室

ゆとりあるスペースが確保されているRehab+Fitness内のPhysioの診察室

Principal PhysiotherapistのNathan Craig先生と記念撮影

Principal PhysiotherapistのNathan Craig先生と記念撮影

昨年リニューアルしたばかりのRoyal Children’s Hospital.

昨年リニューアルしたばかりのRoyal Children’s Hospital.

病院内でも入院している児や家族が開放感を感じられるように院内ガーデンが設けられている

病院内でも入院している児や家族が開放感を感じられるように院内ガーデンが設けられている

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The University of Queensland 研修経過報告 6

 昨日までで施設見学と講義が終了となり,9月4日(金)はブリスベン市内のLone Pine Koala SanctuaryをUQスタッフとともに訪れ,オーストラリアを象徴する動物といえるコアラやカンガルーとのふれあいを参加者全員で楽しみました.また,施設内での様々な解説を聞きながら,学生たちは「何か英語がだいぶ聞き取れるようになってきた気がする」と,短期間ながらもオーストラリアでの生活での変化を実感している様子でした.
 午後からは大学に戻り,受講証の授与式とFarewell lunchでUQスタッフとの別れを惜しみました.UQスタッフからは「Professionalとして,常に学び続ける姿勢は非常に重要.大学院に興味があればぜひUQも選択肢の一つとして考えて欲しい」との言葉を頂きました.
 本日で研修にて予定されていたプログラムは全て終了となり,明日の自由行動日を一日はさんで9月6日(日)には日本への帰路につきます.

Lone Pine Koala Sanctuaryにてカンガルーと一緒に

Lone Pine Koala Sanctuaryにてカンガルーと一緒に

参加者全員へ受講証と記念写真が授与されました

参加者全員へ受講証と記念写真が授与されました

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The University of Queensland 研修経過報告 7

 自由行動日の9月5日(土)は片道2時間ほどかけて,ゴールドコーストへ足を運びました.ブリスベン周辺の交通機関はGo CardというICカード(日本でいうSuicaのようなもの)が一般に広く普及しており,研修参加者も初日に大学から一定額がチャージされたカードを貸与されています.このカードには月〜金曜日で9回利用すると,10回目以降は日曜日まで,バスも電車も全て料金が無料となる素晴らしい特典がついています.研修期間の大学への往復で全員が既に回数を満たしていましたので,ゴールドコーストまでは電車で1時間,バスで30分ほどかかりますが,往復しても交通費は無料でした.
美しいビーチで有名なSurfers Paradiseの砂浜は本当に美しく,どこまでも見える水平線にオーストラリアの広大さを感じました.また,研修当初は苦戦していたお店での注文場面なども堂々と英語で対応できるようになり,この1週間で確かに学生は成長しています.
あっという間の1週間でしたが,いよいよ明日は日本へ帰国します.

ブリスベンの電車,バス,フェリーの全てで利用できるGo card(写真は引率教員のもの).

ブリスベンの電車,バス,フェリーの全てで利用できるGo card(写真は引率教員のもの).

Gold CoastのSurfers Paradiseにて記念撮影

Gold CoastのSurfers Paradiseにて記念撮影

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The University of Queensland 研修経過 総括


 8泊9日(うち1泊は機内泊)という非常に短い期間ではありましたが,オーストラリアでの日々は正に『百聞は一見にしかず』の連続でした.
 受け入れ先であるThe University of Queenslandのスタッフ,並びにホームステイを受け入れてくださったホストファミリーの皆様はいずれも親切に対応してくださり,参加学生の半数近くが初めての海外ではありましたが不安なく充実した研修を送ることができました.
 現在,日本の理学療法士・作業療法士の数は養成校の増加に伴い非常に増えてきています.つまり,同業種のライバルが増えているということになります.その中で自身の価値を高めるためには,今回の研修で見られたような積極的に質問し,自ら学ぶという姿勢が極めて重要だと思います.今回の引率を通じて,参加した学生9名が日を追うごとに逞しく成長していく様子がみられました.普段とは異なる環境,そして異なる言語の中でもひるむことなく研修に取り組んだ経験は,参加した学生の今後の理学療法士・作業療法士としての生活に大きく活かされることと思います.
 本研修は次年度以降も継続して開催する予定です.研修に参加した学生からは「今後は学内でも世界を意識して勉強したい」という声がきかれました.杏林大学には幸いな事に外国語学部があり,学生が無料でネイティブスピーカーと英会話を学習できる英語サロンがあります.今回の研修でも事前学習としても英語サロンの教員に協力していただきましたが,研修の準備として非常に有意義であったと思います.多くの学生が日本だけでなく世界にも羽ばたけるよう,一教員として学生を支援するために,私自身もより一層研鑽に励みたいと思います.

報告は以上です。2015.09.14

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