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国際文化交流専攻 荒川みどり准教授

 国際文化交流専攻で修士論文の指導をするようになって4年目になります。専門は日本語教育、とくに、文法指導や教科書分析、日本語教育の歴史に興味を持っています。
 授業では、受講する学生の皆さんの興味や志向を考慮して、日本語の文法知識の整理、非母語話者のための教育文法の考え方や、文法指導、学習者の誤用、教科書や教材の見方などをテーマに講読、発表などを行っています。
 偶然かもしれませんが、これまで指導した修了生は2人とも、私と年齢も近く、現役の日本語教師や、教育機関ではたらく社会人学生でした。忙しい本務の合間に、心の若々しさや、経験に裏打ちされた自己管理の力で、きちんと博士課程前期のカリキュラムを修め、論文を仕上げてくれました。現在もまた、そうした社会人学生の方が、20代の学生と一緒に、教えあい、学びあう時間を共有しています。
 大学を卒業して、すぐ大学院へ進むことも時間の効率という点ではすばらしいことですが、少し回り道をして他のことを勉強してみたり、自分の職場や仕事の経験から、どうしても知りたいこと、研究したいことを見つけて学びの場にもどるのも、豊かな成果をあげるために有意義なことでしょう。
 さまざまな出身、さまざまな経験、さまざまな問題意識と、誠実に学ぶ意志を持ちつづけるみなさんを心から歓迎します。

指導論文タイトル:
「視点を表すテクルの会話における用いられ方」
「接続助詞『ものの』の使われ方 −パブリックコメントの分析を通して−」