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大学院生研究報告(ウガンダにおける現地調査)

ウガンダ共和国で2015年6月30日から9月12日まで修士論文作成にあたり現地調査を行った経過を報告いたします。

ウガンダは、南スーダン、ケニア、タンザニア、ルワンダ、コンゴ民主共和国に囲まれた内陸国です。1962年にイギリスから独立した後も度重なる内戦で1980年代後半まで混乱が続きました。赤道直下ですが気温は20-30度前後と比較的過ごしやすく、自然も豊かで、「アフリカの真珠」とも呼ばれています。

調査は、首都カンパラから250㎞程東北のブケディア県を中心に行いました。人口188,918人、面積1,049.34km2(2014年国勢調査)、住民の多くは農業従事者で、国内でも比較的貧しいとされる地域の一つでもあります。

ここには病院がなく、レベルIV~II(IV→IIの順でレベルが高い)の保健センター(無料~安価で診療が受けられる)が11か所ありますが、唯一のレベルIVの手術室は機能していません。手術が必要な場合は近隣県の病院を利用しますが、一台の救急車を全県で使う状況です。

日本では妊娠中10回以上の健診が一般的ですが、ウガンダでは最低4回の健診を勧めています。それでも4回受診できる妊婦は47%と少ないため、受診を妨げる要因や、妊娠中の危険兆候の知識や経験が受診率に影響するのかを中心に、医療従事者と、産後一年前後の女性へ、質問票を用いた面接調査を行いました。

今回初めて訪れたウガンダで、渡航してから分かったことも多く、またコミュニケーションの問題や、妊婦健診の記録が冊子ではなく紙一枚のために紛失している人が多いこと、停電でパソコンや印刷などの作業ができないなど予定通り進まないことも多かったですが、突然の訪問にも関わらず、現地の方々の協力を得て、172人の方にインタビューさせていただきました。現在はその結果から受診率に関係する因子について検討しようとしているところです。少しでも、妊産婦死亡率360(出生10万対)、新生児死亡23(出生千対)(いずれも2013年)という現状の改善に役立てるよう論文に取り組んでいく次第です。


杏林大学大学院 国際協力研究科国際医療協力専攻
千葉 真希子

2015.10.20

保健センターIIIで健診や予防接種を待つ人たち

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赤道直下を示すモニュメントと昇る朝日

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ブケディアの保健センターIVの助産師たちと

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