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院生研究報告「日本の小学校の運動会におけるチームワークの重要視」


 毎年の5月から6月の間に、日本の小学校では運動会を行う季節になる。今年の運動会の季節では、筆者は二つの小学校の運動会を観戦に行き、ここで日本の小学校の運動会から得られたことを記します。

 日本の小学校の運動場は、中国のようなゴムのような校庭ではなく、土のグランドが多い。運動会の前日に、体育の先生たちは大忙しで、石灰を入れたライン引きで校庭に白線を引く仕事をしていた。運動会当日には、高学年の児童がボランティアとして、競走の順位を誘導する役をする。低学年の小学生が、クラス単位で、白組と赤組に分けられる。白組と紅組を一見でわかるしるしが帽子の生地の表面と裏面が赤と白の2色で分けられている体操帽子、通称赤白帽と呼ばれるものだ。運動会当日、二つのグループの小学生は赤あるいは白の帽子を分けてかぶることにより、児童たちが自分の色のグループの一員として、自分のグループの名誉のために競い合うことになる。

 日本の小学校の運動会と違い、中国の学校の運動会は、主に個人競技が運動会の重点におかれる。ほとんどの場合は、各クラスから「体育尖子生」という運動が得意な児童をクラスの代表として、競技に参加させる。競技に出場しない児童たちは、教室で勉強したり、携帯をいじったりすることが多い。対して、日本の運動会では、児童全員を一体にする光景が見られる。個人競技に出場しない児童は、積極的に応援に参加したり、競技の余興の団体ダンスで活躍したりする。競技の内容は、100メートル競走、200メートル競走の他、チームワークが必要な競技もいろいろあった。たとえば、騎馬戦や玉運びだ。騎馬戦は、通常4人が一組となり、1人を騎手、3人を馬役とする隊を編成して、紅組・白組で対戦し、相手の帽子を先に取った方が勝ちだ。玉運びは何人かでゴムボールを落とさないように運ぶため、かなり高度なテクニックが必要となる。

 ほぼ一日を費やして、運動会が終わると、閉会の時に、紅組・白組の各競技の総合得点を発表する。数字の一から千の桁まで、ひとつずつ発表されたときに、みな息が詰まるぐらい緊張し、楽しみにしていた。結果が全て発表されると、勝った方の組の児童たちが帽子を青空に投げて大喜びする。負けた方の組の児童たちは泣いたり、また来年がんばると言いながら励ましあったりしていた。その時に、競技の中で、勝負そのものの価値は大きなものとはなくなり、逆に、競技の中で得られたチームワークの習得と結束力の学びが、児童たちの未来の人生に多大な助力になるだろう。

(国際協力研究科国際医療協力専攻M2 張譜韻)
2016.07.28

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