受験生サイト サークル紹介 学生支援ポータル 学納金サイト  [在学生・保護者専用]

セレオ八王子と意見交換会を行いました

かねてより宮首(張弘)先生が社員向け中国語講座を行ってきたJR東京西駅ビル開発株式会社(セレオ八王子)からの依頼を受けて、本学学生と社員の皆様との意見交換会が2018年7月12日に開催されました。この会は八王子への外国人観光客誘致を図っている東京西駅ビル開発株式会社が企画してくださったもので、宮首ゼミナールの学部生14名(日本人9名、留学生5名)、と、留学生11名とともに参加しました。当日は、見学会、意見交換会、懇親会という段取りで活動が進められ、大変貴重な体験と経験を得ることができました。
 今回の活動の中で、八王子の芸者文化を体験し、中心市街地を見学しました。その昔、八王子市は「織物のまち」と呼ばれ、紡績産業が発達していたことから芸者文化が根付いたそうです。花柳会の風情を残す「すず香」という料亭で、三名の芸者が三味線の演奏に合わせて演舞を披露してくださり、小鼓のたたき方を教えていただきました。「芸者はなぜ顔を白く塗るのか?」、「三味線はどんな材質でできているのか?」など芸者にまつわる知識も教えてくれて、日本語学習者として大変興味深く聞きました。その後、チームメンバーと一緒に中心市街地を回り、八王子の新鮮な空気と穏やかな雰囲気のなかで、地元のお菓子と桑の葉ソフトを楽しみました。このような体験の中で、外国人が芸妓の楽しさを知るにはもっと日本語を理解しなければならないし、八王子市に観光客を誘致するには市街地があまりにも寂しい気がしたのも事実です。

その現状を踏まえ、私たちのチームは八王子が宿泊・交通のハブになる可能性、二次元キャラクターやバラエティ・ショーを活かした宣伝手段、政府主導の産業観光の促進などを構想して発表しました。東京西駅ビル開発株式会社の清水社長からは「大変参考になった」とのコメントを頂き、今後、八王子市役所や商工会議所などにもこの取り組みを伝え、ゼミ生と留学生の提案を少しずつ取り入れて下さるとのことでした。

こうした意見交換会を通じて、日本文化への理解を深めただけでなく、小さな気づきを見逃さずに捉える力、自ら主体性を持って情報収集・整理し発信する力、そして発表する力が鍛えられたと思います。それに加えて、懇親会の中で東京西駅ビル開発株式会社で働いている方々と交流し、会社の歴史、日本の大手企業の人材に対する考え方、観光客誘致の施策など様々なお話をお聞かせすることができて、大変勉強になりました。今後もこうしたチャンスがあればまたぜひ参加させていただきたいと思います。

2018年7月18日

留学生 王 悦然