三鷹ネットワーク大学共催で「私の案内書作り」講座を実施。

　杏林大学・三鷹ネットワーク大学共催による「私の案内書作り」講座を9月7日・14日・21日の３回に渡り開催しました。参加者は一般公募で募集した男女20名で、思い思いに自分の日常生活を振り返りながら案内書作りに挑戦されました。高齢者を対象とした意識調査の結果、将来の生活全般において不安を感じると答えた人が70％を超えていたことを受けて、「今のうちに何か準備できることは無いか」との思いに応えるための方法を考案し、市民の方々に役立てていただくことを目的として、保健学部の兎澤恵子先生が実施された講座です。

　講義に加えて各回に様々な方法を用いて行われました。保健学部の学生５名が参加し、グループワークでは学生が進行役を行い、思い出深いことを自ら語ることで自分らしさを想起することを通して、忘れていた自分の良さや強みを再発見あるいは再確認できる機会を設けました。
　参加された皆さんに受講後の感想を伺ったところ「物の整理が出来ていれば大丈夫だと思っていたが、心の整理がとても大切ということを知り本当に良かった」、また「自分はこういうものを探していたんです。病気も抱えていて一人暮らしなのでこの講座や先生に出会えて本当に助かった。心から感謝している」、「今後どうしたらよいのかということに向き合えるようになった」、「自分のことをもっと振り返ってみようと思う」、「自分のことをもっと褒めたいと思えた」など、多くの声を聞くことができました。
　若い学生アシスタントの反応から参加者は、今までの夢や思い出を想起し、先のことを考えるエネルギーを得ていたようです。また参加した学生達にとっては、様々な生き方について学ぶことができ「参加された皆さんの深い人生に感動しました」と有意義な時間を共有できたことを伝えてくれました。