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杏林CCRC研究所連続講座:「はじめての死生学」開催報告

連続講座名:「はじめての死生学」

講 師:杏林大学杏林CCRC研究所特任教授 蒲生忍, 杏林大学保健学部准教授 下島裕美

開催日:平成29年 10月5日(木),10月12日(木),10月19日(木),10月26日(木)

時 間:午後1時30分~午後3時(全4回共通)

開催場所:三鷹ネットワーク大学


 平成29年10月5日(木)より10月26日(木)まで、午後1時30分より、三鷹ネットワーク大学を会場に文部科学省地(知)の拠点整備事業「新しい都市型高齢社会における地域と大学の統合地の拠点」の活動の一つとして、毎週1回4週連続の講座「はじめての死生学」を開講した。三鷹市の住民を中心に18名が受講登録され、途中参加も含め4回で延べ57名が参加された。講義の内容は6月に八王子市学園都市センターを会場に開講した「いちょう塾」の連続講座とほぼ同じ内容、若干の修正を加えて以下の通りである。

蒲生忍先生

蒲生忍先生

講義風景

講義風景

1回目:「いのち」を考える
2回目:「エリザベス・キューブラー=ロス」の一生
3回目:「最期」に向って準備する
4回目:「スピリチュル・ケア」を考える

 この連続講座は、平成27年に杏林CCRC研究所において「みたか・認知症家族支援の会」の協力の下に開催したコモンズ活動「金曜サロン・死生学」(年8回開催)に基礎を置き都市高齢者の今後を考える一助として展開してきたものである。生死は年齢に関わらず重い課題である。「死生学」は「宗教学」や「文化人類学」と異なるが、未だに学問としての体裁をなしていないように思う。何をどのように取上げるのか、到達可能な共通の目標は存在するのか、また何をどのように理解しようとしているのか、さらに用語の共通の定義や理解があるのかも明らかでないと思う。毎回、躊躇する中、試行錯誤での開講となった。死生に関し先達より学んだこと、自ら経験したことを中途半端に披露するに留まった。哲学や宗教に不明な講師による不完全な講義で、汗顔の至りである。講師よりも人生経験豊富な聴講者が多いなかで、今回も何とか講座を終えることができたのは、このような機会も一興との受講者の皆様のご寛容と後押しのおかげと感謝する次第である。

杏林CCRC研究所
蒲生忍