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外国語学部の小山教授が三鷹中等教育学校で台湾修学旅行の事前研修を実施

 9月6日(火)、外国語学部の小山三郎教授と同中国語学科1年の学生2名が、都立三鷹中等教育学校において、5年生(高2)に対し台湾修学旅行の事前研修を実施しました。
 この研修は、10月に同中等教育学校で実施される台湾修学旅行を前に、同校より近現代の中国、台湾研究が専門の小山教授に依頼があり実現したものです。
 中等5年生160名を前に、5限目に教壇に立った小山教授は、まず「台湾の人たちは日本語を理解できる人が多いので、皆さんが現地に着いたらそのことを念頭に置いて、言動には十分注意して行動して下さい」と話しました。
 続いて、一般的に台湾は親日的な国と言われているが、その典型的な例として2011年3月11日に起きた東日本大震災に際し、台湾からいち早く送られてきた200億円を超える義援金をあげ、これには地震を通して培われた両国民の感情面の大きな交流があると、その経緯を説明しました。
 次に台北近郊のお薦め観光スポットとして、台湾大学のキャンパスと台北駅裏の本屋街を紹介し、特に台湾大学は、戦前の旧統治時代に日本が作った台北帝国大学が前身であり、台湾に居ながら古き昭和の時代を体験できるので、時間があったらぜひ散策してほしいと話しました。
 その後、1972年に中国(中華人民共和国)と日本が国交を回復してからは、台湾(中華民国)とは国交断絶しているという政治、外交上の話にも触れた後、最後にまとめとして、①台湾では乗り物に乗ったらごく自然に若者が席を譲る習慣があり、また乗り物内では飲み食いは厳禁である、②交通ルールは日本と違って乱れているので、十分注意する、③バリヤフリーになっていないので転ばないように注意する、④油を多く使用した食物には注意する等、基本的な注意事項を説明しました。
 6限目には中国語学科の学生2名がパワーポイントを用いて、この夏参加した南台科技大学サマースクールでの一週間の体験談を語りました。日課としては、文化体験、授業、食事、自由時間となっており、全体として授業はかなり厳しいものだったが、自由時間もかなりあったので、友人同士で夜市に出かけるなどいろいろなところを観光でき、その中で様々な貴重な体験ができたと話しました。外食の例として、チャーハンは普通サイズでもかなり大盛りで、日本円で160円くらいで食べられることなどが紹介されました。また、タピオカの注文の仕方を例に、ミニ中国語講座を披露し、生徒たちも学生の発音に合わせて中国語を口ずさんでいました。
 まとめとして、現地の人と積極的に様々なコミュニケーションをとることが重要であると述べ、その際日本語だけでなくぜひ中国語も少し使ってほしいと語りかけました。
 最後に三鷹中等の生徒たちは、疑問点を盛んに質問し、小山教授と学生がそれに応え、和やかな雰囲気の中事前研修は無事終了しました。
                                                                                                          
                                          

地域交流課(高大接続推進担当)
                                          2016. 9. 9