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聖徳学園中高生ピアサポーターのいじめ防止活動を支援する大学生のピアエデュケーション活動

この1年間、聖徳学園中学・高等学校における「いじめ防止プログラム推進」にボランティア学生とともにかかわってきました。この活動は、聖徳学園中学・高等学校(武蔵野市)において、いじめ防止を目的に活動しようとしているピアサポーター(中学・高校生)と、その生徒達を支援しようと集まってきた大学生との共同プロジェクトです(表1参照)。

まずは、6月17日(金)に、担当のスクールカウンセラーの山名和樹先生とピアサポーターの生徒さんたちを、杏林大学にお招きして、初の顔合わせを行い、いじめについて本音で語り合うことから始めました。その後、8月5日に企画検討を行い、いじめについて自分達に何ができるか、活発な意見交換が行われました。大学生の励ましや背中を押すかかわりに、中高生も少しずつピサポーターの強みに気づき始めていったようです。文化祭では、大学生が応援に入り、中高生はとても嬉しそうでした。

その後の近隣校とのいじめ防止サミットの開催では、他校の生徒会の生徒さんたちと交流し、今後のいじめ防止に対する取り組みを話し合い、やるべきことを導いていました。また、グループセッションを通じて、今後活動する上でのスローガンを「見て見ぬフリをするキミは共犯者?」に決定し、傍観している人に向けてのメッセージとして、キャリサポ通信を発行するに至っていました。3月7日に行われた振り返りの会では、活動当初は消極的で「どうせ無理」といった否定的な意見が多かったのですが、大学生との関わりを通じて、顔つきが変わり、笑顔が見られ、「もっと、こういうことがしたい」といった意欲的な意見や、現状と課題についても考えられるようになっていました。

大学生は、中高生に「自分が人の役に立つことが出来る存在だと思ってもらいたい」というねらいを持って関わっていましたが、中高生が成長した姿を誇らしげに眺めている様子が見られました。更に継続して関わっていく予定です。

看護学科学校看護学教室
亀崎 路子