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第9回杏林APラウンドテーブルを開催

 平成29年5月15日(月)18:00より、第9回杏林APラウンドテーブルが、杏林大学井の頭キャンパス5階会議室で開催されました。

 今回は聖徳学園高等学校、順天高等学校、関東国際高等学校、都立三鷹中等教育学校、大成高等学校、日出学園高等学校、都立青梅総合高等学校、都立武蔵村山高等学校、神奈川県立神奈川総合高等学校、都立羽村高等学校の他、新たに明治学院東村山高等学校と藤村女子高等学校の2校を加え、過去最高の計12校15名が、また大学側からは学長以下17名の教職員が出席し、活発な意見交換を行いました。

 今回初参加である高校の先生の自己紹介と跡見裕学長の挨拶の後、稲垣大輔高大接続推進室長が進行を務めました。まず今年度からライティングセンターを運営することになったJason Somerville特任講師の自己紹介が日本語と英語であり、彼が企画・運営する高校生向けライティングセミナーやグローバルAPセミナーの紹介と参加者募集の説明が行われました。

 その後、今年度の高校生向け各種の学修イベントの予定が説明されました。これには上記の他、英語キャンプ、中国語キャンプ、英語と中国語のプレゼンコンテスト、IELTS対策科目、高校生向け夏季集中講座、アドバンストプレイスメントの秋学期開講、そして教員向けの「高校と大学をつなぐFD/SD」などが含まれます。

 次に、昨年度の日英中トライリンガルキャンプ、IELTS対策講座と受検、春学期のアドバンストプレイスメントの状況について報告が行われ、さらにルーブリックを平成30年度の外国語学部のAO入試Ⅱ期で使用することが説明されました。

 その後、意見交換に移りました。ある高校からは大学が提供する英語の各種イベントのレベルの問題や、関連して他の高校からも、現在ではALTがほとんどの高校におり大学提供のnativeによるイベントの価値は何か?といった問題提起がなされました。これに対し、本学からは、2泊3日の英語キャンプは日本語を使わずに英語漬けになることや、native教員の資格や教育レベルの違いが付加価値となると説明されました。一方、他の高校からは良質な教育は安価にはできない、という意見もありました。英語教育の目的や高校と大学の英語教育の違いがどうあるべきかなど、根本的な問題提起に各自が考えさせられた一幕でした。

 アドバンストプレイスメントについては、通いによる障壁を除くにはオンライン授業ができれば高校生に勧めやすい、との意見が高校側からあり、今後の検討課題として本学は受け止めました。一方、文部科学省は大学で授業を受けることの価値を評価していることと、実際にアドバンストプレイスメントに生徒を送り込んでいる高校からも、大学での学修体験の良さが指摘されました。
 
 最後に、ポール・スノードン副学長の閉会の挨拶で、和やかな中にも活発な意見交換会が終了しました。
 なお、次回杏林APラウンドテーブルは、平成29年11月に開催される予定です。

2017. 5.17
〈高大接続推進室〉