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当院のドクター紹介

患者さんに優しい検査で診断できたらいいなと思って超音波検査を専門にしました。

今月のドクター紹介は、消化器内科の森秀明准教授の紹介です。
子供の頃の様子や今後力を入れて行いたいことなどを伺いました。

森秀明
名前 森 秀明 (もり ひであき)
血液型 O型
趣味 音楽・読書・映画鑑賞・野球観戦・食べ歩き
専門 肝臓・胆のう・膵臓、超音波診断
所属 消化器内科(第3内科) 准教授
プロフィール 昭和31年 千葉県松戸市に生まれる
昭和56年 杏林大学医学部卒業
昭和61年 杏林大学大学院卒業
平成7年 杏林大学医学部第3内科講師
平成15年 同助教授
平成19年 同准教授

■ ご出身はどちらですか?
 生まれは千葉県なのですが、3歳からずっと東京都に住んでいます。実家が渋谷区で開業していまして、私で3代目になります。母は80代の後半なのですが、今も現役で診療しています。私が小さかったころは東京も今とは全然違っていました。私が幼稚園の頃は、甲州街道には横断歩道がありませんでしたので、母に手を繋がれて渡っていました。実家の近くには小さな川や野原があって、川には魚、オタマジャクシ、カエル、ザリガニ、トンボ、野原にはヨモギやツクシ…自然がいっぱい残っていました。実家の庭ではニワトリや小鳥を飼っていました。今思えばニワトリは朝早くからよく鳴くので、近所のお宅に迷惑だったでしょうね。

■ 子供の頃はどんなお子さんでしたか?
 親に聞いてみると子供の頃から話好きというか、男のくせにおしゃべりだったと言われました。どちらかというと今もしゃべり好きですね。子供の頃から無口な方ではなく、「もうちょっと静かにした方がいいんじゃない?」と言われることがありました。
 学校では委員会や生徒会に立候補して活動していました。真面目に活動するというのではなく、皆で遊びながらワイワイ楽しくやっていました。そういう仕事とかは嫌いじゃなかったんです。
 両親が長野県の出身で、小学生の頃は毎年夏休みに1ヶ月くらい長野県の祖母のところに弟と一緒に預けられていました。地元の子供たちと友達になって、毎日山に連れて行ってもらったり、りんごを取りに行ったり、クワガタやカブトムシの捕り方を教えてもらったりしていたので、毎年夏休みがくるのを楽しみにしていました。東京育ちだったのですが、自然と触れ合う機会が多かったですね。

■ 趣味を教えて下さい。
 一番好きなのは音楽鑑賞で、邦楽・洋楽問わず聴きます。日本の歌手なら一番好きなのは角松敏生さん。デビューしてから30年程たちますが,ずっとファンです。山下達郎さんや浜田省吾さんもグループでデビューした頃からのコアなファンです。外国の歌手ではビートルズ、ビル・ラバウンティやダリル・ホール&ジョン・オーツ、イーグルス、ボズ・スキャグスなども大好きです。また読書や映画鑑賞も好きです。読書は堅い内容の本ではなく、読んでいて楽しくなる本が好きです。「本屋大賞」という全国の本屋さんが選ぶ面白い賞があるのですが、これは毎年チェックして読むようにしています。好きな作家は重松清さんや奥田英朗さん、本多孝好さん、吉田修一さんなどです。映画鑑賞は学生時代にはよく映画館に行きましたが、最近は時間がとれないのでほとんど行っていません。特に好きな映画は「スティング」、「インディ・ジョーンズのシリーズ」などです。

 野球も好きで、ヤクルトスワローズのファンです。私が小学6年生の時、当時は「サンケイアトムズ」というチーム名で、当時の監督が小学校に選手を連れてきてくれました。父も野球が好きだったので学生時代は時々神宮球場へ観戦に行きました。医局の中では私がヤクルトの熱狂的なファンであることは有名です。

 また食べ歩きが好きです。決してグルメではないのですが、皆で忘年会や学会の後などに何か食べて帰るという時においしそうなお店を探して行くのが楽しみですね。お酒は弱いのですが食べるのは大好きです。

  ※クリックすると大きいサイズの画像が表示されます。

第3内科超音波班の新年会(1995年)。後列の右から2番目が私です。

 

奈良の学会の帰りに寄ったお店で記念撮影。仲間との楽しい食事が大好きです(1996年、右から3番目)。

■ 先生は杏林大学出身ですね。学生時代の思い出を聞かせて下さい。
 私の入学当時は最初の1年間は全寮制だったんです。1学年に90人位の学生がいたので、自宅から通っていたらなかなか全員の名前は覚えられなかったと思うのですが、寮だったのであっという間に覚えられました。2年生以降は実家から通っていたので、1年間の寮生活は私にとって新鮮で、かつ貴重な体験でした。授業が終わった後は友人と買出しに行ったり、グラウンドで高校生の時のように野球とかサッカーをやったりしていました。私の部屋はサロンの状態で、友達が入れ替わり立ち替わり来て、皆が出ていかないと寝られませんでした。入学当時はプライベートな時間がほとんど無くて嫌だなと思ったこともありましたが、後になって振り返ってみると寮生活はすごく楽しかった1年間でした。私は6期生で、私が入学した時はまだ卒業生がいなかったので、これから杏林大学の歴史を作っていくという意識が有りました。それがもうすぐ学園創立50周年を迎えるというのですから、時代の流れを感じますね。

■ なぜ医師を目指したのですか?
 祖父と両親が医師で、自宅で開業していたので、いつも背中を見ていたということが大きいと思います。親は「医師になれ」と言ったことはありませんでしたが、いつのまにか漠然と医師になろうと思っていました。
 高校生の頃に、将来は何かを創りだすといったクリエイティブな仕事につきたいと思っていました。結果的に医師になりましたが,専門にしている腹部超音波診断のテキストを執筆したり、そのテキストの表紙のアイデアを考えたりといったクリエイティブな仕事もさせていただくことができました。なぜ超音波のテキストを執筆する様になったかについてですが、私の祖父は医師でしたが,開業の傍ら温泉の効能とか温泉療法の研究をしていて、その研究をまとめた本を自費で出版し、お世話になった方に贈ったりしていました。子供の頃の私にとって身近に本を書く人がいるということは衝撃的、かつ刺激的でした。そのような経験が将来何かクリエイティブな仕事をしたいと思うきっかけとなりました。将来自分がどのような仕事に就いても、何か世の中に記録として残したいと考えるようになりました。医師になりましたが、この仕事でなければ専門書は書けなかったと思いますし、よかったと思います。

■ 先生にとって、本を書くとはどういうことですか?
 地方の学会に出席した時に初めてお会いした検査技師の方が「自分の勤務している病院では超音波検査を指導してくれる医師がいないので、先生のテキストを買って独学で勉強しました」と声をかけてくれたことがありました。読者と繋がっている感じがして、とても嬉しかったのを覚えています。この時,超音波検査のテキストを出版してよかったと思いました。またテキストを読んでいただいた先生や技師の方々から、いろいろな地方の講演会の講師に呼んでいただいたこともありました。東京などの大都市と違って地方では講演会の開催数が多くないため,お伺いすると大変喜んでいただけたたことも楽しい思い出となっています。私の書いたテキストを通して全国の医師や検査技師の方々と繋がることができたことは、この仕事についてよかったと思える事の一つです。大きな病院に勤めている技師の方々は多くの医師や専門家と知り合うことができますが、地方の小さな病院だと先輩技師に教えてもらって検査している技師も少なくないのです。私のテキストや講演会で勉強された医師や技師の方々が超音波検査を行い、一人でも多くの患者さんを助けることができれば大変な幸せだと思います。

今まで出版してきた超音波検査のテキスト。一番上にあるテキストは表紙の案も自分で考えました。韓国語に翻訳されて韓国でも発売されています。

 

「スタンダード腹部超音波診断」に掲載させていただいた、当時の超音波検査に携わっていた先生方と検査技師の方々の写真。前列中央が私です。

■ 超音波検査を専門に選んだきっかけは何ですか?
 学生の頃は消化器と循環器に興味がありました。私が大学5年生でちょうどベッドサイドを回っていた頃、父が軽い脳梗塞をおこして杏林大学付属病院の救命救急センターに運ばれました。その時診察してくださった医師の方が、今私が勤務している第3内科の先生でした。それから消化器内科という診療科が身近になりました。父が入院中は付き添っていろいろな検査を見ました。父もそうだったと思うのですが、患者さんにとって痛くない検査、楽な検査で診断ができればありがたいと思いました。その時から非侵襲的な検査、つまり患者さんに痛みを伴わない検査に興味を持つようになりました。超音波検査は基本的に体に害がなく、例えば妊婦さんのお腹の赤ちゃんにも大丈夫だし、繰り返し行っても体に影響はありません。患者さんに優しい検査で診断できたらいいなと思ったことが超音波検査を専門にしたきっかけです。

■ 先生が今後、力を入れて行いたいことを教えて下さい。
 日本超音波医学会に所属していて、レベルの高い上級の技師を育てていく試験委員会の委員長をやらせていただいております。近年では医師の超音波離れが進んでいて、超音波検査を専門にする医師が少なくなりました。現在では超音波検査に携わる検者は医師よりも技師の数が圧倒的に多いのが現状です。産婦人科や泌尿器科の医師は診察の傍ら必ず超音波検査を行いますが、スペシャリストとして超音波検査を専門にしている医師は少ないです。医療従事者として超音波検査に携わる全ての人のレベルアップ、そして超音波検査のスペシャリストの育成を目指して教育にも力を入れていきたいと思っています。

日本超音波医学会関東甲信越地方会第21回学術集会で会長を務めさせていただきました(2009年)。

 

会長として挨拶。

■ 杏林大学病院について思うことを教えて下さい。
 私達が研修医だった頃は建物も古く、救急外来は外来棟の地下にあって診察する机が2つしかなかったり、日々の外来も予約制でなく待合室も狭かったり…。今は病棟もきれいになって設備も整って、スタッフも充実して、本当に大きな病院になったと思います。私は18歳の時から杏林大学にいますから、自分の人生の2/3以上はこの大学にいることになります。毎日いると変化に気づきにくいのですが、何かの折に振り返ったり、昔の写真などを見ると、「えっ、こんなに変わったんだ」と改めて思いますね。
 建物や設備などのハード面とともに発展しなければならないことは、勤務している私達医師や看護師、パラメディカル、病院で働いているすべての方々を含めたソフトの充実だと思います。これは目で見えないものですが病院がますます発展するためには、ひとりひとりのスキルアップが重要なことだと思います。
 本学の卒業生も全国で頑張っていますし、患者さんにも杏林大学を評価していただき、「来てよかった」と言っていただけるような病院になってきたということは、私達にとって誇りですね。

高橋信一教授と。高橋教授は杏林大学医学部の1期生です。

■ 医師になって嬉しかったことや困ったことは何ですか?
 病気を心配して病院にこられた患者さんの診察の結果がよかった時が患者さんにとって最も嬉しいことだと思います。私にとっても患者さんに「心配ありません。大丈夫です」とお話できた時が一番嬉しい時ですね。他の施設で悪性腫瘍が疑われて、セカンドオピニオンや紹介されて来院され、超音波検査を行い、その結果、「大丈夫ですよ」と言ってあげられることも多いです。早期のがんを見つけることができたり、悪くても治る病気を超音波検査で診断することができた時はよかったなと思いますね。
 困ったこととは少し違うのですが、入局してすぐの時に院内関係者のご家族を担当させていただいたことがあります。いつ亡くなられてもおかしくないという状況になった時に、とにかく少しでも変化があったらすぐ駆けつけられるように毎日病院に泊まりなさいとオーベン(指導する医師)に言われ、1週間くらい病院に泊まり込んだことがあります。入局したばかりでまだ何もできず、夜中に様子を見に行ったり、一緒にいることしかできませんでした。医師になったばかりで、厳しさというものがわかってなかったということもあって、すごく心に残っています。初めに生命の尊さを教えていただき、この仕事の大変さ、責任感を植えつけられた気がします。

私(左)が医師になって3年くらいの頃の写真です。

■ 患者さんへメッセージをお願いします。
 患者さんはいろんなことを心配して病院にいらしているので、その患者さんの心配をとってあげることが一番重要だと思っています。例えば、胆のうの話をしても胆のうがどこにあるかわからなかったら理解しづらいですよね。ですから、説明の時は絵を書いてなるべく専門用語を使わないでお話しするようにしています。やはりインフォームドコンセント(説明と同意)が重要だと思いますので、納得するまで医師と話合っていただきたいと思います。
 もう一つ重要なのは、これは若い医師たちにも言っていることなのですが、自分の考えで患者さんに治療を押し付けてはいけないと思っています。患者さんにはご自身の信念やポリシーがあって、それをきちんと聞いてあげないと押しつけの医療になってしまうと思います。専門家としてこうした方が良いという知識はお話ししますが、決めるのは患者さんであり、一方的に誘導することはしないようにしています。



座右の銘

ローマは一日にしてならず
 「Rome was not built in a day」という英語のことわざの訳です。何か一つのことを習得するためには長い年月が必要だと思うし、経験を積むことによって身につくものだと思います。超音波検査をマスターするためには毎日コツコツやっていくことが重要だと思っています。

明けない夜はない
 「生きていれば良いことも悪いこともある」悪いことはどうしても引きずってしまいがちですが、「悪いことがあってもまた良いことがある。ネガティブにならずに先を見て行こう!」という意味で座右の銘にしています。同じ意味で「やまない雨はない」という言葉もありますが、「雨」はちょっと寂しい感じがするので、「明けない夜はない」の方が好きです。



森先生の診療科詳細は、右のリンクをご参照ください。

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