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当院のドクター紹介

受診者の声に耳を傾け、これからも快適で充実した人間ドックの運営に努めていきます

今月のドクター紹介は、人間ドックセンター長の岡本 晋教授です。
学生時代の思い出やアメリカ留学、取り組んでいることなどを伺いました。

岡本 晋
名前 岡本 晋(おかもと すすむ)
血液型 B型
趣味・好きなもの マラソン:年1・2回フルマラソンやハーフマラソンの大会に参加しています。
ロック:ローリングストーンズは大学の頃から大ファンで、ほぼ毎日聴いています。
読書:村上春樹、フィリップ・K・ディック、スティーブン・キングの小説などが好きです。

専門 人間ドック、消化器内科(炎症性腸疾患)
所属 人間ドック(総合医療学)
プロフィール 1964年  兵庫県に生まれる
1989年  慶應義塾大学医学部卒業
1989年  慶應義塾大学医学部放射線科入局
1991年  同 内科
1995年  同 消化器内科
1997年  水戸赤十字病院内科
1999年 Beth Israel Deaconess Medical Center Immunology留学
2003年  慶應義塾大学医学部消化器内科
2010年  三菱東京UFJ銀行健康センター所長、慶應義塾大学医学部非常勤講師
2014年6月 杏林大学医学部総合医療学教室教授

■ ご出身はどちらですか? 子どもの頃はどんなお子さんでしたか?
 出身は兵庫県西宮市ですが、四歳から高校生までは広島県広島市で過ごしました。広島市は山と川が多く自然に恵まれたところですが、子供のころの家のすぐ裏手にも黄金山という山がありました。
 子どもの頃は身体が弱く夜中に喘息の発作が起こることも度々ありましたが、普段は網を持って山に入ってあちこち虫取りに駆け回ったり、広島城の近くに引っ越してからは近所の公園で地域の子どもたちと一緒に草野球をして遊んでいました。また、良くしゃべる子どもだったようで、「ませたことを言う子、口から先に生まれてきたような子」と親に言われていました。現在の私を知る人には想像できないようです。
 広島市に住んでいた当時は、東京など大都会に憧れていましたが、やはり故郷はいいものですね。広島市の中心地の景観は今もあまり変わっておらず、帰省する度に懐かしさがこみ上げてきます。

■ なぜ医師を目指したのですか?
 父が広島大学歯学部に勤めていたので、休みの日など大学病院の職場によく連れて行ってもらったことや、喘息を始め自分の身体が弱くたびたび病院を受診していたことなど、日頃から病院や医師に触れる機会が多くありました。叔父が産婦人科医だったことも医療に関心を抱くようになった一因かと思います。入試面接みたいな答ですね(笑)。ただ振り返ると、子供のころ母親から「あなたの自由な性格だと普通の会社勤めは無理だろうから、医者みたいな自分の専門性を持った方がよい」と言われたことが大きかったような気がしています。

    -真剣に勝負に向き合うことを教わった学生時代-

■学生時代の思い出を聞かせてください。
 慶應大学では医学部硬式野球部に所属したこともあり、勉強よりは野球に打ち込んでいましたね(笑)。杏林大学の医学部生は勉強に忙しく、4年生までしか部活はできないようですが、少なくとも当時は6年生の夏の大会まで活動できました。私が主力のころは弱小チームでしたが、それなりに練習は頑張っていたと思います。脳卒中センターの傳法倫久先生は私が6年生の時に新入生で入ってきて一緒に汗を流した仲間です。
 強く印象に残っていることは、勝てば次は決勝リーグ戦、というところまで勝ち進んだ5年生の秋季リーグの最後の試合です。私はその試合で初めてホームランを打ったのですが、試合自体は残念ながら逆転サヨナラ負けで終了しました。今でもふと思い出し、悔しくなる事がありますが、それだけ当時、真剣に打ち込んでいたんだと思います。野球部で学んだことは色々ありますが、一番は「勝負に敗れた時の悔しさ」でしょうか。低学年のころは先輩からよく「負けたのにへらへらしているんじゃない」と叱責されていましたが、学年が上がるに従い同じ気持ちになっていたのでしょう。気付くと、私も後輩達に同じ言葉を投げるようになっていました。どんなことでも真剣に向き合っていれば、勝負に敗れた時にはやはり強い悔しさが残るのですね。その悔しさも貴重な感情です。ベストを尽くさないとその思いも得られませんよね。

               ※クリックすると大きいサイズの画像が表示されます。

野球部での集合写真、前列中央が私

 

学友たちとキャンパスにて、中央が私

■ 現在、人間ドックのセンター長ですが、専門を消化器内科にしたのはなぜですか?
 大学卒業時には、実は放射線科を選択しました。当時、超音波やCT、特にMRIはまだ登場して間もないころで、体の中がみられる装置としてとても衝撃的で、これらの装置を駆使して病気の診断をつけていくことに興味を持ち入局しました。画像診断を通していろいろな疾患にかかわっていく中で消化器内科への興味が募ってきたため、2年後に無理を言って内科に転科させていただき、4年間の研修後に消化器内科に入局しました。消化器内科では胃や腸、肝臓、膵臓を始め対象となる臓器が多岐にわたります。たとえば一言でお腹が痛いといっても、泌尿器や婦人科など他科の疾患まで考えながら診療にあたる必要があり、幅広い知識が求められます。緊急の対応が迫られる場面もあり、大変ですがその分やりがいもある分野だと思います。

■ 先生はアメリカ留学を経験されていますね
 1999年から2年半ほど、ハーバード大学のBeth Israel Deaconess Medical Center Immunology(BIDMC)に研究員として留学しました。現地では、私の専門である炎症性腸疾患の免疫異常の中心を司るT細胞(Tリンパ球)の働きについて、動物実験などを通して基礎研究をしていました。
 ボストンは、留学生など日本人が比較的多く在住している地域ですが、私が所属した研究室には、自分以外日本人はおらず、コミュニケーションは全て英語という環境でした。また、アメリカは、日常生活で問題が発生しても基本的には自己解決が求められるため、大変なことも多かったです。印象深い出来事は、妻が現地で第一子を出産した時のことです。保険組合での妻の登録がなぜか男性になっており、何とか産科受診はできたものの「男が子どもを産むのか」と、保険組合が支払いを拒否してきました。日本なら一瞬で訂正できそうなものですが、あちこちたらいまわしされたあげく担当者の長期休暇にあたって、ようやく訂正できたのはもうそろそろ生まれるというころでした。研究の成果を期待していた方々には申し訳なかったですが、アメリカ留学の記憶は、ちょっとしたサバイバルゲームを楽しんだという感じですね。
 帰国後もしばらくは大学で基礎研究にもかかわりました。一つの研究を計画して実行し、結果を形にして残すという一連の作業はなかなか大変ですが、論理的な思考力はとても鍛えられます。また何とか最後までやりきるという粘り強さも身につきますので、臨床家を目指す学生さんや若い先生方にも一度は研究生活を経験できる時期があればいいなと思います。

留学先BIDMC

 

ボストンでの住まい。冬は雪が積もる寒さです。

留学中はアメリカ各地を旅行しました。モニュメントバレーで長男と。

    -全力で治療にあたり、患者さんからいただくお礼の言葉-

■医師としてのやりがい、嬉しかったことや苦労したことは何ですか?
 月並みですが、やはり患者さんからの「ありがとう」という言葉に勝る喜びはないですね。
 しかし、嬉しいことより悔しいことの方がいつまでも心に残ります。「もし、あの時1か月でも早く検査をしてあげられていたら、もう少し違う治療をしていたら・・・」と思うこともありました。一般的に言えば仕方がないケースだとしても、なかなか割り切れないものです。学生時代は、教科書を相手に知識を詰め込むばかりで正直身が入らないこともありましたが、臨床の場に出てからは、毎日が真剣勝負です。

■ 先生は2014年6月に杏林に赴任されましたね。杏林大学病院について思うことを教えてください。
 色々な先生達が既に話していると思いますが、杏林大学病院は、横のつながりがしっかりしていて、円滑に診療が進めやすいという印象を受けています。人間ドックの業務は、ドックフロア内だけでなく各科の先生や技師さん・看護師さんなどたくさんの人達の協力がなければ成り立たない部署なので大変助かっています。ドックで異常が見つかった場合も精密検査の手配や専門外来へのコンサルトがスムーズに行え、素晴らしいと思います。
 ドックを受診された方の中には「杏林だから」という理由で20年以上も続けてお見えになる方や遠方からはるばるいらっしゃる方もいて、本当に患者さんに信頼と親しみを持っていただいている病院だということがよくわかります。

    -人間ドックの検査項目の充実化、快適な環境づくりを目指します-

■先生が今後、力を入れていきたいことを教えてください。
 2015年度から人間ドックのセンター長に就任しました。当院で人間ドックを受けられる方は、大学病院である当院の医療技術の高さを信頼してお見えになっていると思います。人間ドックというと全く健康な方が受けるものというイメージもあると思いますが、当院のドックには日頃杏林大学病院に通院しつつも総合的に検査してもらいたいとの思いで年1回の人間ドックを受けられる方もたくさんいらっしゃいます。
 そうした受診者の方に対して何を提供できるかということを常に考え、必要なことはできる限りフットワークよく取り入れていこうと思っています。一例として、昨年から胃バリウム検査の結果からピロリ菌の有無を推測するなど、胃がんの最大の原因であるピロリ菌検査を積極的にお勧めしています。また今年4月からはご要望の多かったアレルギー検査も採用しました。近日中には、手軽に動脈硬化の状態を観察できる頸動脈エコーなどさらに新たな検査を開始できる予定です。

■人間ドック受診者の方へのメッセージ
 人間ドックのコースの中には、結果について医師から詳しい説明を聞いたり質問をすることのできる時間(面談)を設けているものもあります。結果用紙だけではなかなか伝わらないこともありますので、説明を直に聞くことによって安心を得られたり精密検査の必要性がよく理解できたりすると思います。またかかりつけの先生をお持ちの方でも、忙しい外来ではなかなか相談したくてもできないことがあるという場合なども、面談つきのコースをご利用ください。
 これからも受診者の皆様の要望に常に耳を傾けながら高いレベルでドック医療を提供し、一人でも多くの方に「杏林で人間ドックを受けた甲斐があった」と満足いただける様に努力していきます。


■座右の銘

『一般論をいくら並べても人はどこにも行けない』(村上春樹の小説『羊をめぐる冒険』より)
 座右の銘というより、私がいつも真実だなあと思っている言葉です。少し無理やりですが医学に当てはめてみると、診療において教科書やマニュアルをなぞるだけでは十分ではないということになるでしょうか。診療にあたりもちろん基礎知識は必要ですが、一つ一つの症例はすべて異なる面を持っているので、常に自分の頭を使って考えることが大切です。その際には、先輩を始め周囲の意見を聞いたり、症例報告など文献を調べることも必要でしょう。医学に限りませんが、そういう力を込めた経験の積み重ねがいざという時ものを言うと思います。

人間ドックの詳細は、右のリンクをご参照ください。

取材担当
病院企画運営室
広報・企画調査室







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