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当院のドクター紹介

チーム医療で患者さんの生活に根ざした治療を行っています。

今月は、杏林大学病院に糖尿病のチーム医療を確立した、石田 均副院長のご紹介です。

石田 均
名前 石田 均 (いしだ ひとし)
血液型 A型
趣味 卓球(高校までですけれど。)、鉄道(祖父がJRの職員だったこともあり、小さい頃から鉄道が好きでした。学会で地方に行ったときは市電や郊外電車に乗ります。窓から町の雰囲気やそこで生活している人たちの様子を眺めるのが好きです。)
専門 糖尿病学、内分泌・代謝学、臨床栄養学
外来日 月・水・金の午前中 
所属 糖尿病・内分泌・代謝内科 教授
プロフィール 昭和28年 富山県富山市に生まれる。 昭和53年 京都大学医学部卒業後、大学院を経てロサンゼルス近郊のカリフォルニア大学リバーサイド校 生化学教室に留学。帰国後、京都大学医学部 助教授、平成10年 杏林大学医学部 教授、平成18年副院長に就任し、現在に至る。また、日本糖尿病眼学会 理事、日本臨床栄養学会 理事、日本糖尿病学会「食品交換表」編集委員会委員長も務めている。

医師を目指すきっかけになったことは何でしょうか。
高校2年生までは文系に進もうと決めていました。人の生活に関われるような仕事につきたいと思い、親には秘密で法学部への進学を考えていました。両親は富山で薬局を営んでいまして、同じような分野に進んでもらいたいと思っているのではと思い話せずにいました。そのような中で医学部進学を決めたのは、高校2年生のときに母が手術を受けたのがきっかけでした。入院している母のお見舞いに行ったときに感じた病院の雰囲気や、主治医や看護師が一生懸命働かれている様子を見て悪くないなと思いました。医療に対する憧れというのとはまた違うのですが、間近に見た医療現場の雰囲気がよく感じられて、こんな道に進むのもいいかもしれないと思ったのが、医師を目指したきっかけでした。

幼少時代を過ごした富山の思い出は?
子どもの頃は、雄大な自然の中でのびのびと過ごしました。富山は自然がとても多くて、標高3,000メートルの立山連峰と海が同時に見える、ダイナミックなところでした。小学生の頃に立山の標高2,500メートルのところでキャンプファイヤーをしたことがあったのですが、そこで見た天の川は今でも忘れられません。星がちゃんと川になっていることがわかりました。あんなにきれいな天の川を見たのは後にも先にも、あのときが初めてでした。それから、富山は海産物も美味しくて、夕ごはんには甘海老やカニが普通に食卓に並びました。今考えると、とても贅沢なことだと思います。

大学時代はどのように過ごしていたのでしょうか。
高校までを富山で過ごして、京都大学に進学しました。大学ではいろんな友達がいました。私が田舎から出てきたために強く感じたのかもしれませんが、大学には個性的な人がたくさんいてびっくりしました。学生時代はテニス同好会に所属して、病院内のコートや公園で暇を見つけてはよくテニスをしていました。大学5年生の夏休みには、そのメンバーで東北地方にある病院へ泊りがけで見学にいったこともありました。1週間くらい滞在していたので、東北見学もしてきました。大学生活は、がやがやと友人と一緒にいたことが中心だったように思います。
大学を卒業してもう30年経ちますが、先日、京都で同窓会がありました。同級生は全部で100名ほどですが、その時は40名くらいが集まりました。その中の7〜8人くらいはよく会っていたのですが、中には30年ぶりに会った人もいました。でも、みんなあまり変わっていませんでした。私たちは昭和53年の卒業生だったので、同窓会は5月3日の5時30分からのスタートでした。かなり徹底しています。

石田先生がお勧めする京都を教えてください。
京都での生活は、大学の雰囲気がしばられない感じでしたので、わりとのびのびしていました。お寺も好きでしたので休みの日にはよく寺院を巡っていました。まさに趣味的になってしまいますが、京都で私が一番好きな場所は、京都大学から歩いて15分くらいのところにある青蓮院(しょうれいいん)というお寺です。門跡寺院(皇族などが隠居した後に住む寺院)の一つで、あまり知られている観光名所ではありませんが、きれいな庭園があってとても落ち着ける場所です。大学から歩いていくことができるので、ちょっとぼーっとしたいなぁと思ったら大学を抜け出してよく行っていました。今でもよく訪れます。最近も訪れたところ、丁度、庭のライトアップが行われていました。

【青蓮院(しょうれいいん)】
ライトアップされている青蓮院の庭を、写真に撮りました。

なぜ糖尿病を専門に選んだのでしょうか?
外科系ではなく、自分は内科系だろうと思っていました。内科もいろいろあるのですが、検査データを見て、体の中での変化を見て、それが診断に結びついて治療に移るという、一連としてつながる分野が面白いと思い内分泌を選びました。患者さん1人1人をじっくりと診察する機会があることも魅力でした。
それから、大阪にある北野病院で研修をしていたのですが、そこで内科部長をされていた八幡三喜男先生によく指導していただいたことも、専門を決める一つの理由でした。先生は内分泌のご専門で、学問的には大変厳しい方でしたが、ご自宅に遊びに行かせていただいたことがありました。ご家族とお話をされる先生は、普段とはまったく違っていました。そのときに、八幡先生の本当のお人柄や優しさを知りました。人の気持ちを思いやる心を持つことや、人の立場を慮って(おもんばかって)人を育てることは、心に余裕が無ければできないことです。先生はとてもゆとりを持たれた方なのだとわかりました。医師になって、そのような方に出会えたことは大変貴重なことでした。うちの家族も八幡先生のファンです。それで北野病院から京大に戻る時に、八幡先生と京大の第2内科の井村教授が同級生でおられたこともあって内分泌を専門に決めました。
教授室に掛けてあるこの書は、私が杏林大学病院の教授に就任した際、井村教授に書いていただきました。

「龍になれ 雲自ら従う」

 龍になるには信念を持たなければなれません。信念を持って昇っていって欲しい、そうして己の導くところに周りを導いていかなければいけない、との意味が込められているのだと思います。

  私は糖尿病が専門の医師になってよかったと思っています。患者さんが多い疾病ですので、いろいろな方に出会えます。糖尿病内科は臨床医学ですけれど社会学的なところがあります。学生時代に法学部へ行きたいと思っていた理由の「人の生活に関わることがしたい」ということができる診療科です。

糖尿病治療でチーム医療が大切なのは、なぜでしょうか?
糖尿病は日頃の生活習慣と病気の経過が深く関係する病気です。患者さんにゆっくりお話を聞くことが大切になります。杏林大学では2年半前に糖尿病のチーム医療を始めました。チームのメンバーには、糖尿病療養指導士の資格を持った看護師や、栄養士、薬剤師、検査技師がいます。療養指導士を中心に行われている糖尿病療養指導外来では、医師の診察内では説明しきれない、インスリンの打ち方や血糖自己測定など細かな指導をしています。それから医師には言えない本音なども、そこで語ってもらって治療の進み具合をスムーズにしています。これは杏林大学病院の特色で、大学病院の中ではとてもユニークな取組みです。チーム医療に興味のある病院スタッフが、見学にこられるときもあります。1人1人の患者さんの生活に根ざした治療を行うために、チーム医療は大切な制度です。

先生が思う、医師になってよかったこととは?
それから、私は人に恵まれていて杏林大学でチーム医療を立ち上げるときに、賛同してくれる人が多くいました。そのおかげで、あまり大きな苦労をせずに制度を確立することができました。チーム医療を通して、いろいろなスタッフの立場を知ることもできました。 あと、これは医師としてよかったこととは少し違うかもしれませんが、カリフォルニアに家族で研究留学ができたこともうれしかったことでした。ディズニーランドのすぐ近くに住んでいたこともあって、月に1度は遊びに行っていました。家族でハロウィンを体験したり、ロサンゼルスとサンディエゴの間にある、テメキュラ・ワイナリーで研究室の仲間とワインパーティをしたり、アメリカの生活を満喫することができました。

【ハロウィンパーティ】
仮装パーティで私もウサギの耳をつけました。真ん中の白ウサギ、左側にいる茶色い衣装と赤い衣装、を着ているのが娘達です。

【テメキュラでのワインパーティ】
研究室の仲間とその家族で、南カリフォルニアのテメキュラ・ワイナリーへ行きました。右手前がボスのノーマン教授、私(左手前から2番目です)の隣(右奥)がワイフです。

【研究室】
留学先の研究室にあった、私のデスクです。紙に「Hitoshi’s bench」と書いています。

【講演会】
留学中に発表した時の写真です。88年4月25日と日付が入っています。

杏林大学病院へメッセージをお願いします。
杏林大学病院に来て10年になります。杏林のスタッフは、優しくてマイルドな人が多いと思います。温かい人が多いことこそ、もとからチーム医療を作りやすい土台でした。糖尿病のチーム医療は、いわばモデルケースだと思います。杏林のモットーの1つがチーム医療の推進なので、それぞれの分野でもチーム医療を確立して欲しいと思っています。

最後になりましたが、患者さんへ伝えたいメッセージをどうぞ。
糖尿病を専門にしている医師なので、糖尿病患者さんへのメッセージになってしまいますが・・・。糖尿病は生活と共にあります。うまく生活に取り込んで、共に生きていくすべを見つけていきましょう。苦労なく克服できるよう私たちも心がけているので、信頼関係に基づいて皆さんと共に歩んでいかれればと思っています。

座右の銘

継続は、力なり

医師になって30年、研究をして25年になりますが、どちらもこつこつとやってきています。医師としてはチーム医療を築きました。研究面では大学院生のときから続けている「糖尿病での骨・カルシウム代謝異常」の研究で、先日、日本栄養・食糧学会 学会賞をいただきました。長年1つのことをやり続けることは、いずれかならず力になります。


お気に入りの写真

【京大内科系教授の会】
京都大学出身の内科系教授の会を開いていて、今年は私が幹事でした。京都大学の大先輩の、日野原重明先生もご参加いただきました。日野原先生の「もし、100歳の私のバースデーパーティーを開いたら、このうち何人の方が元気に参加してくださるか・・・心配なことです。」との言葉には、みんなずっこけていました。

【クリスマスパーティ】
昨年のクリスマスに、糖尿病療養指導外来のみんなとクリスマスパーティをしました。看護師のスタッフのバースディパーティもかねています。

石田副院長の診療科詳細は、右のリンクをご参照ください。

≪取材担当≫
企画運営室
広報・企画調査室






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