第58回 桐朋学園院内コンサートが開催されました

作成日時:2013年10月23日

 桐朋学園大学音楽学部の声楽科で結成された桐朋アミーチの皆さんによる院内コンサートが10月19日(土)、外来棟待合ホールにて開催されました。このコンサートは1999年7月から毎年4回、桐朋学園のご厚意により行なわれています。

 第58回となる今回は『こころのうた』と題して、全13曲を披露していただきました。
 1曲目は爽やかな歌声で「ふじの山」を、続いて終戦直後の日本を勇気づけるラジオ歌謡曲「山小屋の灯」、「朝はどこから」、童謡「青い目の人形」、次に1970年代のヒット曲「戦争を知らない子供たち」、「太陽がくれた季節」と時代を追った馴染み深い曲が続きました。会場に集まった入院患者さんや付添いのご家族は、歌詞を口ずさみながら、時折ソロを交えた美しい合唱に耳を傾けていました。
 コンサートの後半には、「東日本大震災の後に私たちに出来ることは音楽で人びとを勇気づけることです」と震災に対する思いを伝え、NHKの震災復興ソング「花は咲く」、福島県に古くから伝わる民謡「会津磐梯山」、NHK合唱コンクール課題曲「僕が守る」をこころを込めた合唱で聴かせてくれました。
最後に、本学園の松田博青理事長よりアンコールがあり、プログラムにはなかった曲「紅葉(もみじ)」を、これから深まっていく秋を思いながら、会場のみなさんと一緒に輪唱で歌い盛り上がりました。

 プログラムの終わりに、松田理事長が桐朋学園の皆様への感謝の言葉を述べ、今後も引き続きコンサートを開催していくことを約束し、盛大な拍手の中、終了となりました。

 お見舞いに来ていた子供連れのご夫婦は「小さい子がいても大丈夫ですか」と遠慮がちでしたが、お子さんがおばあさんの横に座り楽しそうに歌を聴いている姿に安心した様子で、最後まで一緒に合唱を楽しんでいました。

次回の院内コンサートは12月21日(土)を予定しています。