東京都・立川市合同防災訓練に当院の東京DMAT隊員が参加

作成日時:2015年09月14日

 9月1日(火)、東京都・立川市合同総合防災訓練が開催され、東京都内各所で医療救護活動訓練が行われ、当院からも東京DMAT隊員が参加しました。

 今回の防災訓練のなかでは、多摩直下地震(M7.3)により特に甚大な被害を受けた立川や臨海部で多数の傷病者が発生したという想定で、様々な訓練が実施されました。そのなかで当院の東京DMAT隊は、東京湾洋上に停泊する海上自衛隊護衛艦「いずも」を利用した医療救護活動訓練に参加しました。
 「いずも」に到着した当院の東京DMAT隊から、医師1名・事務員1名が統括役として医療統制本部に入り、海上自衛隊医療統制官とともに艦内医療救護活動の指揮・調整を担いました。また医師1名・看護師2名で構成されたチームは、他の東京DMAT隊や日赤救護班、自衛隊衛生班と医療救護活動に従事しました。重症の傷病者が艦内に運び込まれると、各隊が協力して専門治療を施し、被災地域外の医療機関に搬送するための準備を整えました。
 今回の訓練に参加した救急科の加藤聡一郎助教は「先の東日本大地震でも、自衛隊や緊急消防援助隊、東京DMAT隊等は、都道府県知事の要請に基づき各地で活動を展開しました。しかしその多くは、あらかじめ十分な準備と協力体制がとれないまま実施されており、これらの経験から多機関の連携を見据えた調整と訓練が進められています。当科としても、東京DMAT活動の強化・習熟に取り組んでおり、今回はその一環として新たな連携活動の試行と検証を行いました。これからも北多摩南部の災害拠点病院として、地域や都民、国民に最大限の貢献ができる方法を模索し、準備と経験を重ねていきたいと思います」と話しています。