肺高血圧症の予後改善を目指して、多摩肺高血圧症フォーラムを開催

作成日時:2019年02月12日

 杏林大学医学部付属病院循環器内科と日本肺高血圧肺循環学会の主催で、多摩肺高血圧forumを1月12日、多摩産業プラザで開催しました。この会は、進歩の速い肺高血圧症の最新の診療の紹介が目的です。
 始めに、当院循環器内科佐藤 徹教授が、肺高血圧の分類や予後について説明をした後、スクリーニング検査や画像診断など、診断に関する講演が行われ、続いて、肺動脈性肺高血圧症や慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療に関する講演を各医師が行いました。
 佐藤教授は、「現在肺高血圧症の予後は、専門施設においては過去20年間で驚異的に改善しましたが、依然一部に予後不良の患者がいます。その要因として、専門施設以外には予後の改善方法が十分に浸透していないことがあげられます。両者間のギャップを埋めるのがこの会の大きな目的です。今回は看護師さん等が参加しましたが、周辺医師会からの参加が少なかったことから、今後は施行方法等を検討して、秋に第2回を開催したいと考えています」と語っていました。
 また、参加者からは「経験の多い先生方の話を聞けて良かった」との感想が聞かれました。


左から、循環器内科肺高血圧チーム合田あゆみ助教、伊波 巧学内講師、佐藤教授、伊藤準之助医師、菊池華子医師、竹内かおり医師