健康、幸せへの思いを込めて 院内ギャラリーで「つるし雛展」を開催

作成日時:2019年02月13日

 第2病棟ギャラリーアートスペースでは、桃の節句の時期に合わせ、2月13日(水)から「つるし雛展」を開催しています。
 この展示は「三鷹つりびなの会」によるもので、毎年患者さんや来院者の方々に好評を博しており、今回で5回目の開催となりました。

 つるし雛とは、着物をほどいて作った様々なモチーフの細工物を紐で繋げ、竹などで作った輪に吊るして飾りにしたもので、江戸時代後期頃に、女の子の幸せを願って桃の節句に飾られるようになったと言われています。一つひとつのつるし雛には意味があり、「鶴・亀」は長寿や健康を、「金魚」は華麗に瑞々しく悠々と人生を渡れるように、伝統芸能の一つである「三番叟」は食べ物に困らないように、といった祈りが込められています。
 会場には、様々な形態のつるし雛のほか、「押し絵」と呼ばれる布と厚紙を使った貼り絵や亀のデザインの巾着など、16名のメンバーによる作品72点が展示されています。
 三鷹つりびなの会代表の小林幸子さんと事務局の張村節子さんは、「日本の伝統的な可愛い作品を愛でてください。ちりめん細工の作品を見ていただき、そこに込められた幸せな思いを感じていただけたら嬉しいです」と話しています。
 展示は3月29日(金)まで行われます。来院された際には、ぜひお立ち寄りください。

 
 
 ベトナム人の方の独特な色使いの手毬     張村さん(左)と代表の小林さん