ヴィオラとピアノのハーモニー 第65回桐朋学園院内コンサートを開催しました

作成日時:2015年07月16日

 桐朋学園大学音楽学部の学生による院内コンサートが7月11日(土)、外来棟待合ホールで開催されました。このコンサートは1999年7月から毎年4回、桐朋学園のご厚意により開催されています。

 第65回となる今回は、田原綾子さん(ヴィオラ)、原嶋 唯さん(ピアノ)が出演し、会場には、家族に付き添われた患者の方や病棟から車いすで移動してきた患者の方、お見舞いの方など約130名が集まりました。

 はじめに原嶋さんが、「短い時間ですが、皆さんに楽しい音楽をお届けしたいです」と挨拶し、コンサートが始まりました。1曲目はポピュラーなエルガー作曲「愛の挨拶」で、優しく綺麗な音色が奏でられました。2曲目はフンメル作曲「ヴィオラ・ソナタ 変ホ長調op.5 No.3」が演奏され、ヴィオラとピアノのハーモニーが外来棟1階に響き渡りました。続いて、ピアノのソロでショパン作曲「エチュード集op.10 第10番 変イ長調」、シューマン作曲「アベッグ変奏曲op.1」、ヴィオラのソロでレーガー作曲「無伴奏ヴィオラ曲1番1,2楽章」が演奏されました。シューマン作曲「アダージョとアレグロop.70」では、ヴィオラとピアノのハーモニーや掛け合いといった変化に富んだ演奏が披露されました。曲の合間には学生による解説があり、来場者は曲をより深く楽しむことができた様子でした。



 本学園松田博青理事長は、素晴らしい演奏へ感謝の気持ちを述べ、アンコール曲をリクエストしました。それを受け、唱歌「浜辺の歌」の編曲が演奏されると、馴染みの深い同曲に涙を流したり、音色に合わせてリズムをとる人もいました。

 最後に、桐朋学園小柳敏志理事長より「本日はとても熱心に聴いていただきありがとうございました。次回も趣向を凝らした演奏会にしたいと思いますので、ぜひご来場ください」とお礼の言葉が述べられました。

 その後も、お見舞いの親子連れや入院患者の方などが演奏者と歓談し、会場の熱気は冷め止みませんでした。

 次回の院内コンサートは10月17日(土)を予定しています。