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アルコール関連問題

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 アルコール飲料は、日本では「酒は百薬の長」とか「社会の潤滑油」などと言われ、古来から神事・仏事をはじめ、多くの行事にはなくてはならない物とされてきました。一方で、過度な飲酒が多くの問題を招き、その結果悲劇が生じているのも事実です。過度な飲酒は以下の障害や問題を引き起こします。

  1. 身体的健康障害
    肝臓・膵臓などの臓器障害、生活習慣病やメタボリックシンドローム、がん・脳卒中
  2. 精神的健康障害
    アルコール依存症、アルコール関連のうつや自殺
  3. 社会問題
    飲酒運転、DV・児童虐待、傷害などの犯罪、未成年飲酒、アルコールハラスメントなどの人権問題

 これらは、アルコールの薬物としての「依存性」「致酔性」「臓器毒性」「催奇性」などによってもたらされる「アルコール関連問題」と考えられます。
 WHOは、世界で毎年250 万人がアルコールが原因で死亡しており、対策を怠ればますます深刻化すると警鐘を鳴らしています。2010 年の第63 回総会で「アルコールの有毒な使用を低減する世界戦略」を採択し、2013 年総会で各国の成果の報告を義務づけました。日本でも、厚生労働省が健康政策として、多量飲酒問題の早期発見と対応、未成年者の飲酒防止、アルコールと健康についての知識の普及が基本方針となっています。
 適度な飲酒量は、男性で1日当たり純アルコール10~19g(日本酒に換算して半~1合)、女性では9g(同じく半合)までが最も死亡率が低く、1日当たりのアルコール量が増加するに従い死亡率は上昇すると報告されています。さらに、次のことを留意する必要があります。

1)女性は性ホルモンの関係で男性より少ない量が適当
2)少量の飲酒で顔面紅潮を来すなどアルコールの代謝能力が低い人は少ない量が適当
3)65歳以上の高齢者は、より少量の飲酒が適当
4)アルコール依存者は適切な支援のもとに完全断酒が必要
5)飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない

 お酒を長く楽しむには、節度ある飲酒量を守り、他人に迷惑をかけないよう心掛けなければいけません。

(佐藤喜宣:杏林大学医学部教授 法医学)

杏林大学新聞 第7号より抜粋
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