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眼科・慶野博講師に日本眼科学会から学術奨励賞
作成日時 2010年05月14日


 本学医学部眼科学教室の慶野博講師が、4月17日(土)名古屋で行われた第114回日本眼科学会総会で学術奨励賞を受賞しました。この学術奨励賞は40歳未満の眼科研究者の優秀な論文発表の中から、毎年、全国から4~5名が選ばれます。

 慶野講師が研究対象としたのは、炎症性疾患の進展に大きなかかわりを持つNF-κBという転写因子のたんぱく質で、これを制御出来れば新たな治療法につながるのではないかと期待されています。そこで、慶野講師はアメリカで新たに合成されたNF-κB阻害剤のSTA-5326という低分子化合物を用いて、ヒト難治性ぶどう膜網膜炎の動物モデルとして知られる実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎に対する有用性について検討しました。その結果、同網膜炎の発症・進展に関わる細胞間情報伝達分子のインターロイキン12および23の血清濃度が、STA-5326投与群において有意に抑制されていたことがわかり、STA-5326のぶどう膜網膜炎に対する有効性が確認されたということです。

 今回の受賞論文は「Therapeutic effect of the potent IL-12/IL-23 inhibitor STA-5326 in experimental autoimmune uveoretinitis」で、2008年、Arthritis Research and Therapyに発表されています。
 日本眼科学会から学術奨励賞を受けたのは杏林大学では慶野講師が初めてです。慶野講師は、2007年4月に杏林大学医学部眼科の講師に赴任されてから、研究テーマである眼炎症の新しい治療開発に向けて基礎実験を続けています。

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