16年度から始まった新しい卒後研修医制度のもとで杏林大学付属病院では、新しく66人の研修医が院内の研修を受けることになり、5月1日(土)研修始業式が三鷹キャンパス大学院講堂で行われました。
新しく始まった研修医制度は、平成12年12月の医師法等の改正により36年間続いた臨床研修制度が抜本的に改革され、平成16年度からは卒後臨床研修必修化の型で患者を特定の専門科目(領域)だけでなく、他の領域でも診療できる基本的臨床能力を身につけるための臨床研修を行うというものです。
本院での今年度採用の研修医は66名で、内訳は杏林大学医学部出身者が56人、他の大学医学部出身者が10人、男女別では男子が35人、女子が31人となっております。
始業式では、2年間の研修のスタートに当たって石井良章病院長が「緊張感を持って患者様と向き合い、相手が何を求めているかということに真剣に考えて対応していただきたい。また自分の言動には細心の注意を払い、相手への心遣いを忘れないでほしい。そして医師というのは付加価値の高い職業です。一生勉強の連続ですが、常に前向きに学問に励むようにしてください。さらにチーム医療というのは看護師や技師との共同作業でもあります。ですから「ほう・れん・そう」(報告・連絡・相談)ということを是非励行してください。」と訓示しました。
研修医代表の青木奈穂研修医は、「研修を始めるにあたり、学園の規則等を守り、またご指導くださる諸先生のご指示に従って研修に励むことを誓います。」と宣誓しました。
つづいて初期臨床研修委員長の島崎修次救急医学教授が研修開始にあたっての挨拶をした後、各診療科の診療科長から各科の紹介と研修内容の説明をしました。
また1日の始業式に先立って4月26日から28日にかけて行われたオリエンテーションならびに全体研修では、厚生労働省医政局指導課の指導官が日本の医療供給体制についての講演や東京社会保険事務局の指導医療官などから保険診療のガイドラインと注意事項について説明が行われました。
本院ではこの後本格的な臨床研修を、基本科目である内科・外科・救急医学・麻酔科や必修科目である小児科・産婦人科・精神神経科・地域保健医療、および選択科目について院内各診療科および院外協力施設でで2年間にわたり行います。
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