糖尿病は長期にわたると全身の血管に合併症が生じます。
1つは細かな血管に障害が生じるもので、代表的なものとして網膜症、腎症、神経障害があります。
今や失明や尿毒症により血液透析に陥る原因のトップに、糖尿病が挙げられています。
さらに大きな血管にも障害が生じ、動脈硬化を基盤とした心筋梗塞や脳梗塞が発症する頻度も数倍高いことが知られています。
これらの合併症から身を守るためには早期に診断し確実な治療を受け、そして継続する必要があります。
今回の話のなかで、糖尿病の発症に至るまでのプロセスとその要点、合併症に関する知識とその対処法、糖尿病にならないための秘訣と予防法を中心に述べ、皆様とともに合併症から身を守る方策について考えてみたいと思います。
●講師プロフィール●
昭和53年 京都大学医学部卒業
昭和60年 京都大学大学院医学研究科博士課程 学位取得
平成10年 杏林大学第3内科学教授 現在に至る
診療・研究の専門は糖尿病。診療面では糖尿病の治療を進めるうえで重要であるチーム医療を推進して、教育入院のシステムや糖尿病教室の拡充を図る。また、日本糖尿病学会認定教育施設として、糖尿病専門医・指導医の育成に力を注ぐ。また基礎系教室や臨床系教室と共同で糖尿病に関する研究を進めている。 |