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薬理学専攻の大学院生、学会の学術年会優秀賞受賞
 平成17年6月29日−7月1日東京江戸川区のタワーホール船堀で開催された「第32回日本トキシコロジー学会学術年会」において、医学部薬理学教室Rafiqul Islam大学院生が優秀研究発表賞を授与された。
 本学術年会は毎年一回開催され、全国の施設から応募のあった演題のうち厳選された37題のみが口演発表され、審査の対象となった。

 「上皮型アミノ酸輸送系B0のによるメチル水銀輸送の検討」と題するIslam氏の研究は、長年不明であった水俣病の起因物質であるメチル水銀の消化管吸収の分子機序を明らかにしたものである。
 メチル水銀は、魚肉等の摂取により体内に吸収されて病態を惹起するが、生体内でアミノ酸であるシステインと結合し、アミノ酸トランスポーターを介して消化管から吸収されるとされてきた。
 Islam氏の研究は、このメチル水銀の消化管吸収を担うアミノ酸トランスポーターを同定したものであり、将来的には吸収阻害薬の開発に繋がると期待される基礎研究である。
 
 本研究発表は、1.新規性と論理性に優れている、2.英語での発表でハンディーがあったが、プレゼンテーションが簡潔にまとまっていた、3.口演とともに発表されたポスターが非常によくまとまっていたなどの点も高く評価され、本受賞となった。
 Islam氏は、バングラデシュからの私費留学生であり、平成15年10月、本学大学院医学研究科生理系分子細胞薬理学専攻に入学し、研究に励んでいる。
薬理学教室教授 金井好克

2005.7.28
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