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薬理学 安西講師、第11回分子腎臓研究会研究奨励賞受賞 |
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平成17年9月3−4日京都のウェスティン都ホテル京都で開催された「第11回分子腎臓研究会」において、医学部薬理学教室の安西尚彦学内講師が研究奨励賞と研究助成金(50万円)を授与された。
本研究会は毎年一回開催され、全国の施設から応募のあった演題のうち厳選された22題のみが発表され、審査の対象となった。
「新規腎特異的プロスタグランジントランスポーターOAT-PGの同定と機能解析」と題する安西学内講師の研究は、炎症や塩分摂取、ホルモン刺激により誘導されるプロスタグランジン合成酵素COX-2の腎臓内局在部位において分子実体の不明であった細胞膜輸送の責任トランスポーターをマウスゲノムデータベース検索から同定し、遠位尿細管管腔側膜でプロスタグランジンE2受容体EP4と共局在することを明らかにしたもので、COX-2,
OAT-PG, EP4が遠位尿細管管腔側においてユニットとして存在し、プロスタグランジンによる局所シグナル系を構成することを初めて示唆した。
さらにOAT-PGは性ホルモンにより調節されることを明らかにし、本態性高血圧、なかでも若年発症の高血圧が男性に多いことなどと関連する可能性を示唆した点も評価され、本受賞となった。 |
薬理学教室教授 金井好克 |
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2005.9.6 |
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