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オックスフォード英語研修2005     ≪引率記・学生の声
外国語学部専任講師 高木 眞佐子

ラドクリフ・カメラ前にて
 2005年度は、杏林大学オックスフォード英語研修の第15回目にあたる、節目の年でした。総勢18名の参加学生は8月21日に成田を出発、9月14日に無事帰国しました。
 参加学生の所属学部内訳は外国語学部15名、総合政策学部3名、学年別内訳は、1年生2名、2年生13名、3年生2名、4年生1名。また、男女比は1:5でした。
 参加学生は三週間余り、勉強だけでなく日常生活の隅々まですべて英語という環境に放り込まれ、英語力の向上を目指しました。
 しかしそれにもまして、「人間力」とでも形容すべき、根源的な生命力の成長が見られたことが、最大の成果と言えましょう。
 お仕着せではない「生」の体験を贈り物にできたことが結果的に良かったのではないかと思います。

 オックスフォードは、英国の詩人Matthew Arnoldが"that sweet city with her dreaming spires"(夢見る尖塔の都市)と呼んだように、コレッジの建造物が美しく独特の調和を保っている美しい場所です。
 そして穏やかで知的な大学都市であるのみならず、英国屈指の観光都市という事情も重なって、中心街にはいつも国際的な活気が溢れています。
 そんなオックスフォードのCIE(College of International Education)に到着した一行は、午前中はtutorの家を訪問するプライベート・レッスン、午後はグループ・レッスンもしくは体験活動、さらに週末は近隣への遠足というハード・スケジュールを精力的にこなしました。

《プライベート・レッスン》
 文字通りtutorとの一対一のレッスンで、学生の英語及び知的興味のレベルに合わせてさまざまな英語の授業が毎朝行われました。

グループレッスン風景

 日本の「駄じゃれ」についてなど、かなり高度な内容を英語で説明する能力を身に付けた学生もいました。

《グループ・レッスン》

 学生の興味に合わせてトピックを工夫しながら、時にはゲームなども交えて行われる授業でした。
 この時参加学生は、英語で会話をするという恥ずかしさをかなり克服したようです。


《体験活動》
 1週目は雨にたたられ室内見学になりましたが、その後は予定通り、水路をボートで下るパンティング、Oxford University Press見学、Trinity Collegeでのクリーム・ティーなどの体験を楽しみました。
 また、オプショナルとして組んだRandolph Hotelでのアフタヌーン・ティーや、グループ・レッスン後のパブ体験も好評でした。特にパブ体験は、オックスフォード滞在中合計3回行われました。

《遠足》
 1週目は中世のWarwick城とシェークスピアゆかりのStratford-upon-Avonへ、2週目はオプショナルとしてWindsor城とローマ遺跡のあるBathへ出掛けました。
 オプショナルであったにもかかわらずほとんどの学生が参加し、オックスフォードとはまた違ったイギリスを楽しんだようです。
 特にWindsor城は人気が高く「はじめから研修に含めてほしい」という声が複数上がりました。

《フェアウェル・パーティ》 
 大学主催のフェアウェル・パーティでは、司会担当が流暢な英語をアドリブでしゃべり、「たったの三週間でここまで伸びるのか」と添乗員もCIEスタッフも感心していました。
 これまでは能力はあっても自信がなかったのでしょう。参加学生に自信を何とか持たせるように工夫を重ねてくれたtutorに感謝することしきりでした。

 ホスト・ファミリーに予定を見せて話し合ってもかみ合わなかったり、バスの時刻表を確認したはずなのに間違ってしまったり、シャワーが出なかったり、寒かったり、慣れないことずくめで辛いこともあったようです。
 しかし、はじめの一週間は日本人だけで行動しがちだった彼らも、二週間を過ぎると外国からの留学生を交えて自然に行動するというように、どんどん変わってきました。何よりも、「まずは自分でやってみる」という精神が定着したように思います。

 もちろん、オックスフォード出立の日の朝、学生たちはホスト・ファミリーと涙、涙、涙の別れをしてきたそうです。そして多くの学生が早速、帰ってくる約束もして別れたのだそうです。

 最後の3日間は、ロンドンで自由行動でしたが、全員同じ学寮だったため、学生らしい楽しい滞在になりました。参加学生は、添乗員の作成したプリントを元に、各自仲良くグループを作ってそれぞれ、独自の「ロンドン探検」を楽しんでいました。

 今回、参加学生が更なる英語力を身につけるための大きな動機付けを得て、そして社会に出て必ず必要とされるたくましさと積極性を身に付けて、帰国してくれたことを実感しました。これからも、この経験を糧に向上を続けてくれることを願ってやみません。

≪学生の声≫
外国語学部4年 鈴木百合
 この研修に参加して、英語だけでなく、イギリス文化も知ることができて、この三週間でたくさんのことを学びました。
 イギリスに来て、たくさん考えさせられることがありました。イギリスへ来る前の自分と、今の自分とでは考え方が若干変わったと思います。何事にも努力していかなければならないんだと、今回改めて思いました。

総合政策学部2年 綿引丈哲
 今回の研修に参加して、この研修はとてもためになり、いい経験であったと考えている。英語の必要性を改めて考えさせられたといってもよい。実際に生きている、使われている英語に触れるべきであると、参加していない友達に伝えたいぐらいだ。
 高額で大変かもしれないが、自分でお金をためてでも行く必要があり、損はない。事実、私もお金をアルバイトで貯めて参加した一人である。文化圏の違う場所で色々な事で悩み、苦しみ、考えぬき、楽しむことこそが、人間を磨き成長させるのだと思う。
 はじめのうちは緊張するが、それを乗り越えて成長することを私は経験した。英語能力は、ペラペラとまでは行かないが、上達する。何よりも大きいのが、経験したことであり、それが自分の自信となったことが、私の大きな財産になったと言える。この研修に参加してよかった。

外国語学部2年 井口美貴子
 初めてのホームステイや海外での生活に慣れることができるかすごく心配だったけれど、意外とすんなりなれることができて良かった。
 バスのシステムやお店の閉まる時間が早い等、少し困ることもあったけれど、それ以上にものすごく楽しかったし、勉強したし、たくさんの人に出遭えたことが何よりも大きいことでした。
 様々な経験をした人に話を聞いて触発されたし、自分でも努力と行動力さえあれば何でもできる気がした。今回の研修がきっかけになってもっと勉強しなくてはいけないことも分かったし…。何よりたくさんの思い出とたくさんの人が、私の一番のおみやげになりました。

外国語学部2年 山岸美菜
 初めてのホームステイで不安だったけれど、ホストファミリー、先生方、CIEのスタッフの方々が凄く親切にして下さったので、すぐにオックスフォードでの生活にも慣れ、英語を話すことに対しても抵抗が無くなりました。
 食事に関しては全く問題なく、むしろ日本にいる時より健康的な生活が送れた気がします。毎日2時間のプライベートレッスンは、先生が実際にオックスフォードの街並みを案内してくれるなど、屋外でのレッスンもあり、退屈することなく楽しく授業が出来ました。
 この研修を通して、自分の英語がどの程度のものかを知ることができました。またイギリスの文化にも触れることができ、十分楽しむことができました。

外国語学部3年 山田雅子
 毎日いろいろな経験をし、考えたりすることができ、自立心は以前よりついたと感じました。
 英語は楽しいと改めて思い、イギリスの生活がとても気に入ったため、日本へ帰るのは非常に残念でした。ホストファミリーが親切であったので、慣れてきたころに別れるのはつらかったです。
 意思疎通ははかれたと感じていますが、もっと話をすればより、良かったと思います。次回、絶対また訪れてみようと決めています。参加して本当に良かったです。

2005.10.13
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