韓瑞大学校 咸基善 総長祝辞

 杏林大学と韓国の韓瑞大学とは数年来、姉妹大学として親密な関係を良好に持続してまいりました。
 私は今日、杏林大学の新入生の皆様に姉妹大学である韓瑞大学の全教職員と学生とが心身より贈る友情に満ちた祝賀のメッセージを心をこめてお伝えしようと、この場にやってまいりました。
 私はまず、このような貴重な時間をご配慮くださった松田博青理事長先生と、長澤俊彦学長先生、理事の皆様と、関係教職員の皆様に心から深い感謝を申し上げたく存じます。

 私たちが生きる今世紀を地球村時代といい、その社会を多面的情報化社会と呼びます。毎日全世界のインターネット上に現れる新しい知識情報はおよそ80万種を越え、これを300ページの本にすると2万4千冊にもおよぶおびただしい分量になります。

 また知識の量が2倍になる情報周期も、現在7年位で2倍になるのに対し2020年頃になると73日と短くなり、職業も現在アメリカを基準におよそ2万4千種あるものがやがて32万種の多様な職業へと拡がるといわれ、この可能性から名づけられた表現であると思われます。

 このような莫大な新しい知識情報の増大により、私達は一生の間に少なくとも4、5回の補修社会人教育を受けてこそ、新しい社会の要求に適応できるようになるという未来学者たちの予見もあります。

 私達の目前に迫りつつある多変化社会に適応しながら生きて行くためには、何より自分の天分を認識して教育を通じて立派な能力を備えた専門家にならなければなりません。

 幸いにも、人間には誰にも他の人々に比して相対的に優位な、自分だけにある独特の才能をもつといいます。

 大学は皆さんの才能を開発し、訓練するのに最も相応しい場所です。皆さんは大学生活を通じて自分の中に隠れて眠っている才能を正確に見付け出し、一生懸命に努力していけば、4年後には能力のある予備専門家として認められるようになるでしょう。

 杏林大学新入生の皆さん!皆さんが杏林大学の新入生になったことを改めてお祝い申し上げます。これから杏林大学で美しい大学生活と共に幸せを立派な多くの教授たちの指導の下に成功裏に思うままに作って行かれますことを祈願申し上げます。


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