八王子産学公連携機構　研究成果発表会で保健学部の２人が優秀賞受賞
山�ｱさん（左）と櫻井さん	八王子産学公連携機構による研究発表会が平成16年12月8日、八王子市学園都市センターで行われ、杏林大学保健学部4年生の櫻井朋美さんと山�ｱ志帆さんの研究発表「睡眠時無呼吸症候群（SAS）の在宅型簡易無呼吸モニタの開発についての検討」が優秀賞を受賞しました。
八王子産学公連携機構は、八王子地域の21大学（医薬理工系、人文社会系、芸術系、生活科学系）と八王子市及び市商工会議所等が学術領域を越えて密接に連携し、地域の産業及び地域社会の活性化を図っていこうと結成されているもので、その趣旨を活かすために平成13年より毎年大学や企業の人達による研究発表会を開いています。 　本学部は毎年卒業研究発表の中から本公連携機構の主旨にあった研究テーマを選択し、学生発表の良い機会として参加してきました。 　本年は臨床生理学教室（教授　石山陽事）より「睡眠時無呼吸症候群（SAS）の在宅型簡易無呼吸モニタの開発についての検討」と題して卒論生の櫻井朋美さん、山�ｱ志帆さんが参加しました。発表は12月で4年生は国家試験の勉強に熱の入る季節を迎えていましたが、この日のために準備をして15分間の発表を無事終えることができました。参加したセッションは理工学系の発表が多く、2人の学生は質問にドキドキしながら緊張しているようでした。 　 　圧電素子を用いて心拍・呼吸成分の周波数帯域を抽出する私共の研究には他大学も非常に興味を示し、種々の質問に加えて睡眠時無呼吸症の閉塞型と中枢型の型判定まで行うことのできる在宅型装置の可能性に、今後を期待するとのコメントを頂きました。 　年末に八王子産学公連携機構より今回発表した演題が優秀賞に選ばれた旨の連絡と表彰状が送られてきました。発表した学生も研究成果が評価されたことにより自信を持つことができ，学生生活の最後の良い思い出と成果に大変喜んでいます。指導した教室員も自分のことのように嬉しく思っています。　　 　一昨年の第3回研究成果等発表講演会でも、当教室より「生体信号の無拘束計測法の基礎的検討―心拍、呼吸動態を対象としてー」を発表して同様に優秀賞を頂いています。まさか2年連続優秀賞を頂けるとは思ってもいなかったため、研究室でも今後の大きな励みになりました。後輩もこれに続けと頑張ってくれることを大いに期待しています。 　保健学部の卒業研究は4月に始まり10月末には論文を提出します。その6ヶ月の間には卒業研究のほかに就職活動、未取得単位の授業、ある者は病院での4年次の臨地実習と盛りだくさんです。発表した2人の学生もこの時期を乗り越え、この春から病院や大学院で新しいスタートをきる予定です。可能性を秘めた野の原石も丁寧に磨けば光輝く玉となることを感じた次第です。
臨床生理学　講師　三谷博子
2005.3.3