杏林大学公開講演会
調布市内・近隣大学公開講演会

北欧神話の旅
杏林大学外国語学部助教授 伊藤 盡
(いとう つくす)
 北欧神話と聞くと、北国のファンタジーを思い浮かべるでしょうか。
 北の大地に根ざした人々の残した智慧と想像力は、北海沿岸から欧州中に広がり、今や世界中で楽しまれているファンタジーの源泉となっています。
 何百年にもわたる伝承は、形を変え、現代人の文化の中にも浸透してきました。
 ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』や映画『ロード・オブ・ザ・リング』をはじめとする壮大なドラマは北欧神話に端を発します。
 世界の始まりから終わりまでを透徹した視点で眺めた北欧人の世界観は、ヨーロッパ文化の根っこの一つです。
 その北欧神話をなぞりながら、ヨーロッパを駆け巡った北欧人の足跡を辿ってみましょう。
●講師略歴●

1965年東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。
1991−92年アイスランド政府奨学金給付留学生としてアイスランド大学に留学。
2000年スウェーデンのメーラルダーレン大学に短期留学。
相模女子大、清泉女子大、中央大、東洋大、明治大、慶應大など、東京都、神奈川県内の大学に非常勤講師として勤務後、2001年4月より杏林大学外国語学部専任講師として着任。現在同学部助教授、フェリス女学院大学、慶應大学文学部の非常勤講師として、専門である中世英国・中世北欧の言語学、文学について教鞭をとる。
北欧神話の児童向け絵本、『指輪物語』地図などの翻訳執筆の他、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフ語監修者として働く。

日時 平成17年10月20日 (木)    18:30〜20:00 
会場 調布市文化会館たづくり・映像シアター(8階)
入場無料・申込不要
杏林大学広報・企画調査室 
財団法人 調布市文化・コミュニティ振興財団