杏林大学公開講座
八王子学園都市大学古代エジプトの神々と人々
(5回シリーズ)杏林大学総合政策学部教授 笈川博一
永遠のロマンがあるとすれば、まずは宇宙と古代エジプトでしょう。
エジプトより古い文明はあります(シュメル)し、我々をふくむ後世により大きな影響を与えたもの(旧新約聖書を残したユダヤ文明)もあります。しかし古代エジプト人たちが我々に残してくれたものが誇る華麗さはほかに類がありません。
古代エジプトは、テレビなどでよく目にするピラミッドと死者の書、ツタンカーメンのミイラで終わるわけではありません。そこにはナイルの氾濫が終わるのを待って畑を耕した農夫、副葬品を盗もうと命がけで忍び込んだ墓泥棒、外国遠征で殺された兵士たちがいます。彼らもまた記録を残しているのです。
とにかく古代エジプト人は字を書くのが好きでした。汗牛充棟とはこのことかと思うくらいたくさんの文書が残っています。
それら古代の記録と華麗な写真で古代エジプトを丸ごと味わいましょう。
●講師略歴● 昭和45年 東京教育大学文学部修士課程修了、 イスラエル・ヘブライ大学留学
昭和46年〜 同大学国際夏期講座で古代ヘブライ語講師、同大学文学部極東学科講師
昭和53年〜平成7年2月 時事通信社通信員
昭和54年〜平成元年 ヘブライ大学文学部古代エジプト学科講師
平成7年4月〜 杏林大学教授
平成8年4月〜平成10年3月 東京外国語大学非常勤講師(古代・現代ヘブライ語)
平成9年4月〜平成13年3月 東京女子大学非常勤講師(キリスト教と諸宗教)
平成13年 慶應義塾大学非常勤講師(古代エジプト語、古代ヘブライ語)
著書:
「イスラエルの国と人」 時事通信社、昭和61年
「古代エジプト」 中央公論社、平成2年
「コロンブスは何を発見したか」 講談社、平成4年
「内側から見たイスラエル」 時事通信社、平成6年
「湾岸戦争以後の中東を読む」 時事通信社、平成7年
「心に残る聖書の人々」 PHP、平成9年
「戦略的日本外交のすすめ」(共著) 時事通信社、平成10年
「戦後外交の総点検」(共著) 時事通信社、平成12年
論文:
「イスラエルのマスコミ事情」 (中東調査会)昭和60年11月号
「イスラエルのエスニック問題」(アジア経済研究所論文集)昭和63年
「アラブのパワーバランス問題」(学研「最新中東論」平成3年1月1日)
「西岸・ガザ住民とパレスチナ問題」(昭和経済研究所アラブ調査室「平成2年度石油流通合理化調査報告書」)平成3年6月その他「中央公論」、「諸君」、「世界週報」、「選択」、「日経ビジネス」などに論文多数
日時 平成17年10月3日、17日、24日、11月7日、14日 (各月曜)10:00〜11:30
会場 八王子市学園都市センター・セミナー室
受講料有・要申込
お問い合わせは八王子学園都市大学事務局(Tel:0426-46-5621)へ
杏林大学広報・企画調査室
財団法人 八王子市学園都市文化ふれあい財団