杏林大学公開講演会

近くて遠いロシア
〜プーチンの外交政策は何を狙っているのか〜
杏林大学総合政策学部教授 斎藤元秀
 2004年春、第二期プーチン政権がスタートしました。
 内政では、プーチン大統領は「強いロシアの復活」を目指しながら、中央集権化を進めています。
 外交面では、欧州、中国、インドなどを歴訪するなど、精力的に外交政策を推進していますが、昨年ウクライナで民主化革命が起きたり、今年に入って中央アジアのキルギスで親露政権が崩壊したり、さまざまな試練に直面しています。

 日本とロシアの間には、北方領土問題や石油パイプライン建設問題などが存在しています。
 プーチン大統領は近く来日するのでしょうか。北方四島を日本に返還する気は果たしてあるのでしょうか。シベリアからナホトカ近郊にいたる石油パイプライン建設計画はどうなっているのでしょうか。
 
 ロシアは日本の北の隣国ですが、激動の国際情勢のなかで、日本はこの近くて遠い国ロシアとどのように付き合って行ったら良いのでしょうか。ロシアの内政に加え、プーチン外交の狙いや成果を分かりやすく分析します。 
●講師略歴●
1948年、北海道生まれ。慶応義塾大学大学院博士課程修了。フルブライト全額給費生として、コロンビア大学大学院留学。同大学よりPh.D.取得。
現在、杏林大学大学院国際協力研究科ならびに総合政策学部教授、ロシア東欧学会理事。北海道大学スラブ研究センター客員教授歴任。

専攻:
ロシアの外交政策および国際関係論

主たる業績:
単著『ロシアの外交政策』(勁草書房、2004年)、編著『東アジア国際関係のダイナミズム』(東洋経済新報社、1998年)、共編著『テロの時代と新世界秩序』(時事通信社、2002年)。『外交フォーラム』(2005年2月号)に「ロシアの国際環境とプーチン外交」発表。
日時 平成17年 5月28日 (土)    13:30〜15:00 *日程が変更しました 
会場 杏林大学三鷹キャンパス・大学院講堂(第2病棟4階)
入場無料・申込不要
杏林大学広報・企画調査室