杏林大学公開講演会

健診でわかる怖い病気 
急増するメタボリックシンドローム
杏林大学医学部教授 山本 実
(杏林大学病院健康医学センター長)

 我国において生活習慣の欧米化を指摘されてから久しい。
 フラミンガム研究や久山町研究より、高コレステロール血症、糖尿病、高血圧症が虚血性心疾患の独立した危険因子として知られている。
 近年内臓脂肪型肥満に、高トリグリセライド血症(或いはHDLコレステロール低値)、耐糖能低下(或いは糖尿病)、高血圧が合併すると、それぞれが軽度でも虚血性心疾患になる人が増加している。

 最近の研究で、内臓脂肪の増加がインスリン抵抗性を増し、高トリグリセライド血症、耐糖能低下、高血圧を引き起こす病態が示され、メタボリックシンドロームとして注目されている。
 そこで虚血性心疾患の予防のため、メタボリックシンドロームの病態を説明し、注意を喚起したい。

●講師略歴●
昭和48年慶應大学医学部卒業。杏林大学医学部付属病院健康医学センター長、総合診療外来 外来医長。


・専門領域 高脂血症、生活習慣病の予防並びに治療
・所属学会 日本内科学会、日本動脈硬化学会(評議員)、日本臨床栄養学会(評議員)、日本人間ドック学会等

日時 平成17年 6月11日 (土)    13:30〜15:00      
会場 杏林大学三鷹キャンパス・大学院講堂(第2病棟4階)
入場無料・申込不要
杏林大学広報・企画調査室