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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■ 第77号 2018.10.1 配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■ドクターのひとりごと■ 
■図書館員のひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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今年は台風による臨時閉館が何度となく続いている医学図書館です。

今回もチャーミーというかわいらしい名前とは裏腹に、多くの被害を残していきました。
メールマガジンはいつものようにお届けしますが、被害に遭われた地域の皆様が一日
も早く通常の生活に戻れることを願っています。

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■図書館からのお知らせ■
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・「医学図書館員がメルマガで紹介したおすすめ本」展示PartⅡが始まりました
4月から図書館2階の展示コーナーでスタートしている新企画ですが、展示図書を入れ
替えPartⅡが始まりました。
2012年に始まったこのメールマガジンでご紹介した「おすすめ本」を集めていますので、
ぜひご来館ください。
おすすめ本一覧はこちら

・10月は休館日とオンラインサービス停止期間があります
法令による電気設備点検のため10月7日(日)は休館します。
準備のため前日の6日(土)は17時に閉館します。
また、6日17時から9日(火)8時半まではリモートアクセスや文献複写依頼などオンライ
ンサービスを停止いたします。
詳細はHPのお知らせをご覧ください。
お知らせはこちら

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■お勧め図書■
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黒猫の小夜曲(セレナーデ)

『黒猫の小夜曲(セレナーデ) / 知念実希人著. -- 光文社, 2015. --
(請求記号 : 913.6:C46 / 資料ID : 001238306)

この世に未練を残した魂を死神である黒猫が救う話です。こう書くとライトなファンタジーと
いう印象かもしれません。たしかに重厚な社会派ではありませんが、背景は予想外にシリアス
な事件。オムニバスかと思いきや、実は全てがつながっているミステリーでした。
杏林大学図書館の蔵書はこの1冊だけなのですが、医師でもあるこの著者が紡ぐ物語が好きで、
作品を続けて手に取っています。おそらく近頃もっとも人気のある医療ミステリー作家ではな
いでしょうか。
森鴎外や北杜夫など昔から「医師で作家」二つの肩書を持つ人は意外と多いもので海堂尊や久
坂部羊の作品も本格医療ミステリーが楽しめます。秋の夜長にいかがでしょうか。(さ)
貸出状況はこちらから

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■ドクターのひとりごと■ フィリピン旅行とOB文献サービス 
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先日、夏休みを利用して家族でフィリピンを訪れた。マニラに一泊、それからセブ島のお隣に
ある、ローカルな島、ボホール島へヴァカンスに出かけた。

フィリピンはNEXT11にも数えられる経済成長を遂げている国で、首都マニラは高層ビル群
が立ち並ぶ。とは言え、まだ新興国であり、真新しいショッピングモールの横に建設中か解体
中かわからない建物があり、そこに路上生活者が住んでいたりする。綺麗な空や海、人の良さ
は申し分ないが、ボホール島では空港ですら個室トイレのカギが壊れており、便座もない状態
であった。

海外を旅すると文化や風習の違いを楽しく感じるのと同時に、日本の素晴らしい所を再認識す
る。当たり前にある自動販売機やコンビニ、時刻表通りに運行する公共交通機関。綺麗な街並
み、綺麗なトイレ、安全な水、治安の良さ。外国人が日本に来たがるのも、驚嘆するのも良く
分かる。

今、私は母校を遠く離れ、近畿の病院で武者修行をしている。大変なハイボリュームセンター
で、教科書でしか見たことのない疾患が山ほど目の前にある。マニュアル小冊子の巻頭には「自
ら考えよ」「疑問点は議論を尽くし、文献を漁るべし」と書かれており、皆、小さな疑問点や気
付きをそのままにしない。上級医も既知のことは教えてくれるし、未知のことは未知のことと
して、何気ない疑問にも真剣に向き合ってくれる。

ハイボリュームセンターとは言え、文献はカンファレンス室の棚に、関連する分野の雑誌バッ
クナンバーが申し訳程度にあるばかり。これではお話にならないので、母校の専修医
としての権限を最大限活用し、杏林大学医学図書館のリモートアクセスやOB文献サービスをヘビー
ユーズしている。他大学から勉強に来られている同僚たちも、「杏林の図書館マジすげぇ(原文
ママ)」と称賛の嵐である。
旅に出て、日本の良さを知るように、外に出て杏林大学医学図書館の素晴らしさを再認識する。
必要に駆られ、文献を漁り、それを治療に反映させ、その結果を実感する。これほど医者冥利
に尽きることはない。そんな今日この頃である。

OB文献サービスは「杏林大学医学部同窓会の文献複写サービス」が正式名称で、文献複写と
その郵送が年間10件まで無料で利用できる。私は年間10件に到達したレアなOBらしい。瞬
殺で上限に達したので、可能ならばリミット解除もしくは規制緩和を願えればさらに助かるな。
と思っている。(さめ。)

「杏林大学医学部同窓会の文献複写サービス」はこちらから

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■図書館員のひとりごと■  2018年の夏は
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2018年の夏は、どうしてだか「ライトノベル」と呼ばれるジャンルに手が伸びてしまいました。
普段は、○○捕り物帳とかいった「時代物」なのに。思えば中学・高校生時代以来です。

とはいえ、ある日の某古本屋にて、大人買いよろしく買い物カゴにぼんやりとバンバン投げ入
れていった図書の多くが「異世界モノ」だったのは謎でしたけれど。
まぁファンタジーにアレルギーがある体質でもなく、なかなかに楽しい読書タイムを過ごすこ
とが出来ました。(ハズレもあり)

で、気に入ったのが「お医者さん」が主人公のお話。
野生動物やら魔物やらが跋扈する、剣と魔法の「ここではない世界=異世界」に飛ばされた主
人公は、偉そうな人に見込まれ(無茶振りされ)、医学知識と就労経験値を活かして身体を張っ
て頑張っています。生き残っている、とも言えますか。(6巻現在)

触診で骨折部位を探りあて、野外でそのまま手術に突入したり、毒素で汚染された土地へは「消
石灰」での消毒を行ったり、化学・科学・医術の未発達な世界で色々と、それはもう色々と役
に立つ存在なわけです。
毎度のごとく、何かしら死にそうな(危険な)目に合っている主人公は、次巻、ついに戦場へ
と駆り出されるよう。「オレはやれることをやるだけだ」と言う姿が妙に眩しくて、多分7巻
以降は書店で注文購入しそうです。
みなさん!異世界に飛ばされても大丈夫なようにしっかりお勉強なさってくださいね。(まつ)

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■編集後記■
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どんなに異常気象と言われても、「暑さ寒さも彼岸まで」は間違っていないように思うのは、日
本人だからでしょうか。個人的に「寒さに向かう季節」が一番好きなので、しばし読書の秋を
楽しみたいと思っています。キャンパス内で銀杏の香りが強くなるまでは・・・(笹)

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