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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■   第39号 2015.8.3 配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■図書館課長の気ままな報告■ 
■図書館員のひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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今年も夏がやってきました。毎年「去年より暑くてツライ」と思っているような
気がします。でも、医学図書館は暑さに負けずに毎日開館しています。


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■図書館からのお知らせ■ 
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8月は開館時間の変更期間があります。
夏季短縮開館のため8月10日(月)~8月14日(金)は9:00~17:00の開館となりま
すのでご注意下さい。

図書館カレンダーはこちらから



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■お勧め図書■
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『知的生活習慣:外山滋比古著.-ちくま書房.2015. 』(請求記号 : 914.6:C
49 / 資料ID : 0018054254)

自分がまだ若かりし高校生の頃、渡部昇一氏の『知的生活の方法』がベストセラ
ーになっていました。当時喫茶店でその本を小脇に抱え、インベーダーゲームを
しながら知的生活の薀蓄をダラダラと語る同級生の影響か、『知的○○』という
タイトルの本に妙な違和感を覚え、しばらく手にすることはありませんでした。
しかし90歳を超えてバリバリの現役、『思考の整理学』で名を馳せた外山氏のこ
の著作は、そういったある種のトラウマを打破してくれた作品と言えます。
高齢者の立場から、肉体的メタボならぬ知的メタボをバッサリと切り、ユーモア
や本音も随所に出てきます。どの世代でも大変読みやすいので是非ご一読を。
(よ)

貸出状況はこちらから

文中で紹介されている図書も所蔵しています。
「知的生活の方法」

「思考の整理学」

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■図書館課長の気ままな報告■ 診療ガイドラインの巻
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今日は「診療ガイドライン」の話題です。
ご存知とは思いますが、診療ガイドラインとは、病気の予防・診断・治療・予後
などの診療に関する最新の情報を専門家の手でわかりやすくまとめた指針です。
多くは学会が主導して作成され、図書、学会誌、ウェブなど、作成側の事情に応
じて様々な形で公表されています。しかし、この形態の多様性のために、あるの
かないのか、またどうやって入手したらいいのかがわかりにくく、探しにくいも
のとなっています。それを解決するツールが、「診療ガイドライン情報データベ
ース」(東邦大学・医中誌刊行会作成)です。

http://guideline.jamas.or.jp/

このデータベースには、1990年代以降に国内で発行された診療ガイドラインの情
報がほぼ全て収録されており、ネットで全文が見られる場合はリンクもついてい
ます。図書の形態で出版されたものについては、国立国会図書館のサイトへのリ
ンクがあり、そこに入ると公共図書館やネット書店など、入手可能なサービスへ
のリンクをたどることができます。
コンテンツをざっと見てみると、「術前絶飲食ガイドライン」「リラインとリベ
ースのガイドライン」など、「へ~、こんなのがあるんだ。」「これは一体何関
係のガイドライン?」と思うようなものも出てきます。疾患によっては一般の人
向けにわかりやすく記述されたガイドラインも収録されていて、全文へのリンク
がついています。ということは、患者さんも診療ガイドラインの内容を知ってい
る可能性があるということです。
ガイドラインに沿って診療が行われたかどうかが医療裁判で問われる昨今、せめ
て「ガイドラインがあるとは知らなかった」という事態にならないよう、このデ
ータベースでチェックしておくことをお勧めします。(諏)


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■図書館員のひとりごと■ 絆創膏(ばんそうこう)
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図書館で本を整理していると、紙で指を切ることがよくあります。
そんな時、絆創膏が机の中にあるか探したり、周りの人にどこにあるか聞いたり
します。
ところで皆さんは普段、絆創膏を何と呼んでいますか?実は絆創膏の呼び方で出
身地がわかるそうです。
絆創膏の主な呼び方は地方によって違います。北海道・和歌山・広島では「サビ
オ」、東北地方・山梨・岡山・鳥取・島根・山口・愛媛・高知・長崎・鹿児島で
は「カットバン」、関東地方・大阪・京都・兵庫・滋賀・三重では「バンドエイ
ド」、九州(長崎・鹿児島除く)・奈良では「リバテープ」、富山では「キズバン」
と呼ばれることが多いそうです。
絆創膏にはいろいろな呼び方がありますが、その理由として地方によって薬局で
よく売れている絆創膏の商品ブランドが違うからです。ちなみに私は「バンドエ
イド」と呼んでいます。出身地は東京です。大学時代に東北出身の友達から「カ
ットバンある?」と言われ、「何それ、生まれて初めて聞いた!」と答えたのを
今でも懐かしく覚えています。皆さんは、図書館で本を読んでいて紙で指を切ら
ないようにくれぐれも気を付けて下さい。(R)


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■編集後記■
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メールマガジンの編集スタイルが変更されてから、「このコーナーは誰に書いて
もらおうかな?」「お願いしていた原稿の進み具合はいかがでしょうか?」と他
のスタッフの仕事の様子を伺いつつ、作業を進めています。
気分は流行作家と付き合う編集者。新鮮な体験です。(笹)

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