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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■   第43号 2015.12.1 配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■図書館課長の気ままな報告■ 
■番外編:ドクターのひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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構内のいちょうが盛大に散り、真冬を感じさせる12月になりました。
今年も残すところあと1ヵ月ですね。
今月のひとりごとは、歳末記念と称してドクターにご登場いただきました。
たくさんのネタをお持ちなので、シリーズ化するかもしれません!?


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■図書館からのお知らせ■ 
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・年内は28日(月)19時まで開館します
年内最終日は短縮開館し、12月29日から1月3日まで休館します。

・学術雑誌にスマートフォン・タブレットから簡単にアクセスできるアプリ
「BrowZine」のトライアルを実施しています。
2016年1月31日までなので、この機会にぜひお試しください。
ご意見、ご感想もお待ちしています。

詳細はホームページでご確認ください


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■お勧め図書■
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『できる研究者の論文生産術 : どうすれば「たくさん」書けるのか』
(請求記号 : WZ345:D54 / 資料ID : 0010348605)

私が購入推薦した図書をご紹介します。
大学図書館員の仕事の一つに「論文を書く研究者のサポート」があります。
お手伝いできるのは当然「書く」以外の部分です。
本書は他大学の図書館員から紹介されたものだったのですが、文献を集めたり、
便利なツールを紹介したり、というサポート以外に「書こう」という気持ちへ
のちょっとした刺激になれば、と思い推薦しました。
手に取っていただきたいので詳細は省略しますが、「たくさん書くためのルー
ル」は納得の王道のみ。でも、実はレポート作成、仕事や家事まで日常生活を
うまく回していくヒントになる内容です。
私自身、実践できるかどうかは別のお話。というのが悲しいデフォルトではあ
りますが・・(笹)

貸出状況はこちらから

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■図書館課長の気ままな報告■ カビ騒動の巻 その1
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大学本部棟の地下には図書館の古い蔵書を保管する非公開の書庫があります。
設備が古く、空調管理が思うようにできないためでしょうか、昨年、そこに置
いてある蔵書にカビが発生してしまいました。

換気の悪い閉ざされた空間なので、放置しておくと、カビのさらなる繁殖は避
けられず、建物や蔵書を使う人の健康にも被害を及ぼしかねません。
対策として、ふたつの選択肢がありました。ひとつは、本を1冊づつ清掃・除
菌して蔵書として保管し続けること、もうひとつは廃棄してしまうことです。
何万冊もの本の清掃・除菌を業者に頼むと、目の飛び出るような費用がかかり
ます。廃棄するにしても、蔵書は大学の財産として登録されているため、びっ
くりするほどの金額が大学資産からマイナスになってしまうので、それはそれ
で問題となります。費用以外の点では、「資料の保存」という図書館の重要な
機能のひとつを放棄するかどうかということがあり、悩みました。

とはいえ、世界的な視点で見れば、蔵書を廃棄して電子情報に切り替えている
大学図書館があります。なかでも、進歩が早く新しい情報が必要とされる医学
分野ではその傾向が顕著です。
例えば、米国ジョンズ・ホプキンス大学やユタ大学の医学図書館では、物理的
な本をほとんど置かなくなりました。どちらの図書館も、それまで本があった
場所に学習スペースやパソコンエリアを設置し、現代の学生の学習スタイルに
あったアメニティとサービスを提供するよう図書館のあり方を変えたそうです。

日本では図書の電子化が遅れているので、まだそこまで極端な状況にはなりま
せんが、書架を撤去して学習スペースを増やしている大学はたくさんあります。
さて、そんなことを考えつつ、本学医学図書館のカビ問題の顛末については、
紙面の都合上、次回報告します。(す)


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■番外編:ドクターのひとりごと■ ソウルフード
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小さい頃、僕の地元には「上海ラーメン」という伝説のラーメン屋があった。
金、土、日のみという強気な営業。銭湯を改修したという店内は収容人数40人
程の大きさだが、お世辞にも綺麗とは言い難い。メニューもチャーシューメン
やワンタンメンなど壁には書いてはあるが、忙しい土日の昼などにそれらを頼
むと、「この忙しいのにそんなめんどくさいもの頼むんじゃない!」とお叱り
を受ける。ラーメンorラーメン大盛の二択である。
コテコテの豚骨ラーメンで、時間帯によってスープの煮詰まり具合が違うので、
味もばらつきがある。が、とにかく旨い。人口5万人の小さな地方都市には行列
など無縁だが、ここだけは別である。中毒者になると、一日に2度、3度ここの
ラーメンを食す。

この店には「上海のおばちゃん」という、名物おばちゃんがいる。地元のバン
ドがおばちゃんのことを歌ったCDを制作するくらい有名なおばちゃん。ワンタ
ンメンを頼んで叱られる話は序の口で、一時間くらいオーダーを取りに来なく
て放って置かれることもあるが、おばちゃんを呼びつけるなんてのは禁忌であ
る。噂を聞きつけて県外からも来客があるが、その辺のお作法がいまいち解っ
ていない。
ラーメンを運ぶとき、おばちゃんの親指がラーメンにinしていることがままあ
る。地元民なら「おばちゃんの親指から出る出汁が隠し味なのだ」と黙って飲
み込むが、ビジターだとそうは行かない。ある客が、つい「おばちゃん、指!」
と言ってしまった。その刹那、おばちゃんは「熱くないよー」と陽気に切り返
すのである。客絶句、おばちゃん完勝。なのである。

そんな上海ラーメンも今はもう無い。しかし上海ラーメンの味を引き継ぐ(勝
手にそう信じている)お店があり、帰省した際には必ず立ち寄る。そのラーメ
ンを食べて初めて、「あぁ、帰ってきたなぁ」と思うのである。まさにソウル
フード。大分県佐伯市にお越しの際はぜひご賞味あれ。(鮫。)


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■編集後記■
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先日ひどい風邪をひきました。咳がひどく声が枯れて、別人のような状態でした。
そんな時に限って、人に話したいネタや面白い出来事が起こります。
自分のハスキー・ボイスを楽しむように喋ってしまい、回復に時間がかかる悪循環。
いろんな意味で辛い1週間でした。
寒さも増す年末、みなさまご自愛ください。(笹)


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